放射線部矢嶋技師が「第87回日本循環器学会コメディカル賞」優秀賞

作成日時:2023年03月17日

 3月10日から3月12日に福岡県博多区で開催された第87回日本循環器学会学術集会で、当院放射線部 矢嶋竜征技師が日本循環器学会コメディカル賞の優秀賞を受賞しました。
 この賞は、チーム医療におけるメディカルプロフェッショナルとしての活躍を期待し、循環器医療に関連する研究を奨励することを目的として設けられたものであり、本賞はその中でも特に優れた研究発表に授与されるものです。
 発表した演題名は、「肺高血圧症における動態撮影を用いた肺血流評価に関する検討」で、デジタルX線動画撮影(DDR)による解析で微小な肺血流分布を検出することが可能となり肺塞栓症の診断に有用であることを明らかにしました。
 従来、肺血流を評価するためには造影剤CT検査や核医学検査を行うことが一般的であり、大型装置、被ばく、検査時間の長さといった課題がありました。DDRにより肺血流異常を早期に評価できる簡便かつ低侵襲な検査の提供が可能となったことが高く評価され受賞となりました。

———– 放射線部 診療放射線技師 矢嶋竜征 ———–
 今回このような賞をいただけたことをうれしく思います。発表に際してご指導を賜りました放射線医学教室、放射線部の共同演者の先生方に感謝申し上げます。今後は本検討から得られたデータを臨床に活用し、患者さんに有用な画像情報を提供できるように努めてまいります。