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うつ病は治りにくくなっている

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 うつ病が増えている。生涯を通じてうつ病になる可能性は10%を超えるとされている。とくに比較的若い世代のうつ病が増加している。
 最近のうつ病の特徴は、治りにくくて気力がない状態が長期間続くことである。気力がないと仕事がうまく行かず休んでしまうことも少なくない。ただし、当然だが、遊びは負担にならないので楽しむことができるから、週末にはゴルフやドライブをする。職場ではそれが不評で、「遊べるのなら仕事をしろ」と批判される。
 治療者はそのような状態を未熟型とか現代型、新型うつ病と名付け、まるで新たなうつ病が登場したように扱ったりするので、若い世代のうつ病はますます際立ったものとなり、うつ病が治りにくくなったことの象徴として扱われてしまっている。
 一方、最近のうつ病の薬(抗うつ薬)は以前の薬に比べて副作用が少ないという利点はあるが、必ずしも完全寛解(症状がすっかりなくなった状態)をもたらすとはいえない。  薬物療法がうつ病に完全寛解をもたらす率は約50%とされている。つまり、うつ病の半分の人は完全には治りきらないということである。
 治らないうつ病が増え続けている中で、新たな治療法として最も注目されているのが経頭蓋磁気刺激療法である。
 うつ病で機能障害が生じている大脳の左あるいは右半球に磁気刺激を与え、機能を回復させるという治療法である。手前味噌だが、当教室の鬼頭伸輔講師がわが国ではこの治療法の第一人者である。彼はとくに難治性うつ病の治療で良い結果を得ている。
 うつ病患者への理解が深まるとともに、経頭蓋磁気刺激療法など新たな治療法が導入されることによって、完全寛解に至る率が飛躍的に高くなることが期待される。

(古賀良彦:杏林大学医学部教授 精神神経科学)

杏林大学新聞 第8号より抜粋
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