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クラミジア感染症

 性感染症の一つである性器クラミジア感染症が、一般の若年者の中に蔓延してきています。
 男性の多くはクラミジア尿道炎として発症します。感染者との性交渉1-3 週間後に比較的サラッとした尿道分泌物や軽い排尿痛が出現します。 症状があれば病院を受診し治療が行われますが、菌が侵入し、居続けても全く無症状の場合もあります(無症候感染)。 20 歳代で全く無症状の男性に尿の検査を行うと、なんと4-5%でクラミジアが発見されます。
 女性では、感染機会後1-3 週間で、帯下が多少増加する子宮頸管炎を発症します。さらにその菌がおなかの中に入り、卵巣や卵管の周りに癒着を起こし、子宮付属器炎や骨盤腹膜炎を発症します。 この場合下腹部痛が見られることもありますが、女性でも無症候感染が半数以上で見られ、知らないうちに卵管周囲の癒着を起こし、将来の子宮外妊娠や不妊症の原因となることもあります。

 近年性行動が多様化し、男女とも咽頭(のど)感染も増加してきています。子宮頸管からクラミジアが見つかった場合、無症状であっても咽頭からクラミジアが検出される割合は10-20%と報告されています。
 この病気が蔓延する原因は、感染しても無症状の人は治療機会を欠くとともに、次の感染源になることや、感染力が強いことがあげられます。 感染者との1回の性交渉で淋病では約30%、クラミジアでは50%以上において感染が成立します。 そのためパートナーの感染がわかったときは、たとえ無症状でも医療施設を受診し、ペアで治療することが必要です。
 またクラミジアは特効薬で殺すことができますが、一度できた癒着を元に戻すことはできません。不妊症や子宮外妊娠といった将来のリスクを考えれば、感染予防が大切です。 男女ともパートナーとの現時点での関係もありますが、妊娠を期待するとき以外はクラミジア感染症予防のためコンドームを正しく使用することが望ましいといえます。

(奴田原 紀久雄:杏林大学病院泌尿器科教授)

杏林大学新聞 第10号より抜粋
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