病院・診療科について建設中の新病棟、コンセプトは「森の病院」

作成日時 2011年05月25日


 杏林大学医学部付属病院の旧第三病棟の跡地すなわち外科病棟の南側で、現在、新病棟の建設が進められています。新病棟は病床数370床を有する地下1階、地上10階の建物で、三鷹キャンパス全体のマスタープランに則した配置計画となっています。また屋上には三鷹市初のヘリポート(緊急離発着場)を設置予定であり、救急医療を標榜する当病院の機能をより一層強化することになっています。


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 地下1階には機械室などを配置し、

  1階 全個室のHCU
  2階 耳鼻科、腎臓内科、リウマチ膠原病内科
  3階 血液内科
  4階 脳卒中センター
  5階 消化器内科、糖尿病・内分泌・代謝内科、神経内科
  6階 呼吸器内科
  7階 消化器内科、腫瘍内科
  8階 皮膚科、高齢診療科
  9階/10階 共同個室

 をそれぞれ配置する予定になっています。

 建物構造は地下1階の床下に免震装置を有した免震構造であり、隣接する外科病棟と連結した構造となっています。
 また環境に配慮し、建物の南側にあるケヤキやイチョウなどといった樹木を保全しながら、日射遮蔽(しゃへい)・採光・通風に配慮して日本の気候風土に合うように設計し、環境配慮設計の指標であるCASBEEのAランクを獲得しました。外科病棟との間の屋上にも緑化を施し、併せて「森の病院」というコンセプトにふさわしく、ランドスケープと一体になった計画となっています。

 病院が稼動している中で工事を進めるため、既存建物基礎や地下外壁を有効利用すること、また工事車両動線を1個所に集約することなど、騒音・振動・臭気には充分配慮した工事計画を行っています。新病棟の完成は来年8月中ごろの予定です。