病院・診療科について杏林縁のあんずを患者さんに-キャンパスで実ったあんずを入院食で提供-

作成日時 2011年06月24日

 当院の栄養部では、キャンパス内に実ったあんずの実を調理し、6月22日の夕食で入院患者さんに『あんずゼリー』を提供しました。

 本学の名称は、中国に伝わる故事に由来しています。その昔、中国は廬山(ろざん)というところに董奉(とうほう)という医師がいました。彼は人に尽くすため治療を行い、あえて治療代を受け取らず代わりに病気が治った人には、記念として杏の苗を植えてもらいました。そして、いつしか10万余株の杏の木がうっそうと茂る大きな林が出来上がったと言われていることから、後世、良医のことを“杏林”と呼ぶようになりました。この故事に因んで名付けられた本学の三鷹と八王子のキャンパスには、杏の木が合わせて208本植えられています。

 付属病院の栄養部では、毎日3食合わせて約2,100食の入院食を作っています。患者さんにとって入院中の最大の楽しみは食事であるという言葉を肝に銘じ“心から喜んでいただける食事”の提供に努めており、患者サービスの一環として構内のあんずを使った入院食の提供を企画し昨年度より実施しています。

 今年度は、気象状況の影響によるあんずの熟成不足から6月15日(水)より熟成した実から順次収穫。20日(月)に栄養部であんずの種を一つひとつ取り出しコンポートを作り、翌日にあんずゼリーを調理、22日に夕食のデザートとして提供しました。

 この様子は毎日新聞からも取材を受け、6月24日(金)の同紙・多摩武蔵野統合版に掲載されました。