病院・診療科について夏!体験ボランティアの受入れを実施いたしました。

作成日時 2011年09月12日


 ボランティア委員会として平成23年8月に体験ボランティアを募集し、今年度は7名の学生さんを受け入れました。
 主な活動としては、外来インフォメーションから病院内各部署への患者さんのご案内とエレベーターの開閉補助を担当していただきました。緊張しながらも一生懸命活動している姿に患者さんも心を和ませ、また我々職員も初心を思い起こし、共に活動できたことは大変よい経験になりました。

・参加したボランティアさんからの感想です。

【ボランティア体験】
H.Yさん 大学生 (女性)
 私は今回、人生で初めてボランティアというものを体験しました。オリエンテーションの段階でとても緊張していましたが、職員の方たちや看護師の方たちが声をかけてくださったので、少し不安がなくなりました。
 一日目は、エレベーター付近で誘導をしました。最初のほうは緊張してしまい、あまり声が出なかったのですが三十分くらい経つとだんだんと慣れてきて、自分から声をかけられるようになりました。しかし、誘導の声かけばかりやってしまって一番重要なあいさつをすることを忘れていました。
 二日目は一日目の反省を生かしてあいさつをしようと心がけました。そして、この日はエレベーターの誘導だけでなく、その誘導のときに患者さんが次にどこに向かって歩くのかなどを考えて動くようにしました。自分ではなかなかできたと思います。
 三日目は最初の一時間はエレベーター付近でいつも通り誘導をして、残りの一時間は看護師の方に病院内を少し案内していただきました。私の見たいところに連れて行ってくださるということだったので私は、高度救命救急センターと手術室と外科病棟をリクエストしました。全部中に入れませんでしたが、前まで行けてとても感動しました。小中学生くらいのころからずっと見たかったので一つ夢が叶った感じがしました。外科病棟の病室の入り口にきて驚いたことは、入り口のところからすぐ病室が見えないようになっているところです。ドラマなどとは全然違ってびっくりしました。また、高度救命救急センターの中の仕組みも説明していただきました。救命救急センターは外部の人だけではなくて普通の看護師でもなかなか入れないと聞いてまた驚きました。今回のボランティアを通して貴重な体験をたくさんすることができて本当によかったです。ありがとうございました。


【ボランティアをさせていただいて】
F.Yさん 高校生 (女性)
 私は八月に三回にわたって杏林大学医学部付属病院でボランティアをさせていただきました。私の仕事は、病院に来られた患者さん達のエレベーターの出入りをお手伝いしたり、患者さんに目的地への行き方を案内図で指して教えてさしあげたり、場合によっては目的地まで誘導してさしあげたりすることでした。
 私自身、病院でのボランティアは初めてでしたので、最初は大変緊張しました。それは病院というところは、病気やけがをされた方たちが来られる場所なので、特に気づかいが必要だと思っているからです。いつも以上に細かいことに気を配り、患者さんの立場に立って機敏に行動しなければいけないと、心して毎回病院に向かいました。
 しかし、そんな緊張した私の心をときほぐしてくれたのは、患者さんからの暖かい笑顔と
「ありがとう。」の言葉でした。最初に「ありがとう。」と言ってくださったのは、車いすに乗った老婦人でした。その時、私の心が震えました。大げさではなく、本当に心が震えたのです。私のささいな行動に、笑顔で「ありがとう。」と言っていただける。今までにない大きな感動でした。そのことがあってから、私はさらに少しでも患者さんのお役に立ちたいと思い、行動しました。
 私は将来、看護師になりたいと思っています。これは小学生の時からの夢でしたが、今回ボランティアをさせていただき、病院でのいろいろな場面を目にすることができたことにより、その思いは、さらに強くなりました。私は努力して、少しでも多くの患者さんのために働きたいと思います。
 今回は、貴重な機会を与えていただきまして、どうもありがとうございました。


【いろいろなことを学んだボランティア】
Ⅰ.M 中学生 (男性)
 夏休みも終わりかけようとする頃、ボランティア活動が始まりました。ぼくは正直このような活動をしたことがありませんでした。だから不安でした。
 一日目、エプロンを着たあと、エレベーターの開閉作業にとりかかりました。大きいエレベーターは二人、小さいエレベーターは一人それぞれつきました。ぼくはまず大きいエレベーターを担当しました。意外と人が多くて驚きました。周りを見てなくて、エレベーターを閉めてしまったり、上と下をまちがえてしまったり、よそ見をしていたりなどはじめはあまりうまくできませんでした。また、職員が「車椅子の方にどこへ行くか尋ねてみよう」と言われたので実践してみたら大きな声を出すことができませんでした。しかし、「上へ参ります」や「おはようございます」など自分でも心がけながら大きな声をだしていくと自然に声が出てくるようになりました。地味な仕事だと思っていたけれど、2時間ずっと立って動いていたので意外と疲れました。
 二日目は雨が降ったので一日目の仕事に傘袋の仕事が加わりました。まず、エレベーターをやりました。昨日より人は少なかったので人案内を近くまでしてみました。次に傘袋の仕事をしました。そこには普段杏林大学病院でボランティアをしている方がいました。その方は「人が少ない時は傘を入れてあげるのだよ」などさまざまなアドバイスをくれました。また、気軽にいろいろな人に話しかけたりしているところが、さすが人生経験があるなと思いました。ぼくも見習って声を出したり、傘を入れてあげたりしてみました。そしたら多くの人に「ありがとう」の言葉を頂き、うれしかったし、もっとがんばろうという気持ちにもなれました。
 この経験で人と接することやボランティアの大切さについて知ることができました。やればやるほどはげましてくれてとてもやりがいがある仕事だったから、いい体験をさせていただくことができたと思いました。