病院・診療科について認知症高齢者に対する地域連携の本格運用で記者発表

作成日時 2011年11月17日


 この認知症高齢者地域連携は、三鷹市・武蔵野市在住の認知症高齢者が、住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、かかりつけ医(医師会)、専門医療機関、在宅相談機関(地域包括支援センター、在宅介護支援センター、両市の行政)が相互に連携する体制を構築し、認知症高齢者や家族を支援することを目的としたものです。
 三鷹・武蔵野地域では、3年前にこれら関係機関の代表者による「三鷹・武蔵野認知症連携を考える会」を発足させて連携の在り方について検討を重ね、昨年から認知症高齢者に関する共通の情報交換シート「もの忘れ相談シート」を作成し、これをやり取りすることによって介護や治療の参考に供してきました。
 1年4カ月間試験運用した結果、情報共有により「医療機関への診療が頼みやすくなった」「家族にも連携体制が実感され安心感につながった」など大きな成果が得られたことから、この事業を本格的に運用することに至ったもので、11月7日(月)、両市長、両市医師会長、武蔵野日赤と当院の関係者が出席して当院で記者会見を開きました。
 高齢者人口の増加に伴い認知症患者は増加の途にあり、65歳以上の認知症高齢者は両市で約7,000人に上ると推計されています。この「もの忘れ相談シート」を活用した認知症高齢者地域連携事業は都内では初、全国的にも珍しいということで、成果に期待が集まっています。
 記者会見の内容は当日のNHKニュース番組「首都圏ネットワーク」や翌日の読売新聞朝刊の武蔵野版で紹介されました。
 記者発表の様子は、下記より写真と音声でご覧いただけます。
認知症高齢者に対する地域連携の本格運用で記者発表