病院・診療科について循環器内科吉野秀朗教授が三鷹市老人クラブ連合会で講演

作成日時 2012年02月03日


 当院では三鷹市老人クラブ連合会との合同行事として、当院医師による講演会を定期的に開催しています。第8回目となる今回は2月2日(木)に三鷹市教育センターで循環器内科の吉野秀朗教授が「自分の健康は自分で守る」と題して高血圧や心臓病について、また、栄養部の酒井優子管理栄養士が「健康を保つための食事」をテーマに減塩の食事について講演し、三鷹市老人クラブ連合会の会員や一般市民の方、約90名が参加され会場は満員になりました。

 はじめに、三鷹市老人クラブ連合会高橋景市会長より「本日、吉野先生から講演いただく『自分の健康は自分で守る』ということは、当たり前のことですがとても重要なことです。三鷹市にも100歳を超えている方が数名いらっしゃいます。今80歳の人は100歳まで、90歳の人も100歳まで健康に過ごせるように頑張りましょう」と開催の挨拶がありました。

 講演では、日本の食生活の欧米化に伴って肥満や糖尿病が増加しており、高血圧の人も増加しているとの説明があり、高血圧は症状が出にくく脳出血や心筋梗塞などの疾患の原因になるため、家庭で血圧を測定し記録すること、食生活や運動などの生活習慣を改善することの重要性を説きました。また、「年のせいと思い込まずに、いつもと違うと感じることがあったら早めに病院に行きましょう」と呼びかけました。講演中、吉野教授の学生時代の話やご自身が不整脈になった時の話なども盛り込んでわかりやすく説明し、健康長寿の秘訣として「一読・十笑・百吸・千字・万歩(一日に一回読む、十回笑う、百回深呼吸する、千字書く、一万歩歩く)」と紹介すると、参加者は一様に笑顔で頷いていました。

          

    循環器内科 吉野秀朗教授



 続いて酒井管理栄養士は「加齢に伴って味覚感度が低下し味付けが濃くなると、食塩の摂りすぎにつながるので注意が必要です。減塩の食事はおいしくないし調理が大変そうというイメージあるかもしれませんが、食材や味付けを工夫することでおいしく豊かな食事になります」と話し、減塩の工夫として醤油やソースは料理にかけるよりも小皿に取ってつけて食べることやネギやしょうがなど香りの強い食材を選び薄味にすることなどを紹介しました。

               前列でマイクを持つ酒井優子管理栄養士


 講演は大変好評で、また吉野教授のお話を聞きたいとの声を多数いただき、終了後には吉野教授の元にたくさんの方が集って質問や感謝の言葉をかけていました。また、今回も(株)KRLから提供いただきました、足を冷やさない靴下や50枚入のマスク、保湿クリームなどのサンプル品が参加者にプレゼントされました。