病院・診療科について栄養部・栗山絹世管理栄養士が学術集会でポスター発表賞を受賞

作成日時 2012年02月10日


 1月14日(土)と15日(日)、国立京都国際会館で開かれた第15回日本病態栄養学会年次学術集会で当院栄養部の栗山絹世管理栄養士がポスター賞を受賞しました。
 日本病態栄養学会は疾患の病態研究を行い効率の良い栄養療法の実践と新たな栄養療法の開発を目指して設立されました。臨床医や栄養学研究者、管理栄養士が会員となっていて、今回の学会には約4,000人が参加しました。
 栗山栄養士の発表テーマは「反復性嘔吐患者の栄養管理に対してチームアプローチが奏功した一症例」で、多職種の医療従事者がチームとなって、反復性嘔吐の主要因と考えられた精神面の支援を行いながら、それぞれが専門の領域で関わったり情報を共有したりすることによって、食事内容を変えることで患者の摂取量増加、嘔吐数減少につながったことを紹介しました。
 栗山栄養士からポスター賞受賞の報告を受けた甲能直幸病院長は「学会でのポスター賞の受賞、誠におめでとうございます。患者さんの栄養管理は治療や療養の中で大きな役割を果たします。この度の受賞を糧に、今後も患者さんのためによりよい食事の提供をお願いします」と激励の言葉をかけました。
 栗山栄養士は「当院のあんず食*1を始めとする病院食内容や、チームでの栄養管理が評価されたのだと思います。今後も患者さん個々に合わせたテーラーメイドの栄養管理に努めていきたいです」と受賞の喜びを語っています。

*1:あんず食とは当院栄養部のユニークな取り組みのひとつで、治療の影響で食欲が低下している患者さんのもとに管理栄養士が訪れ、複数用意された主食や副菜などから1品ずつ選択できる個別メニューのこと。

              左から甲能病院長、栗山栄養士、佐藤栄養部長