病院・診療科について当院看護師・佐藤明子主任が日本集中治療医学会学術集会で優秀賞を受賞
作成日時 2012年04月05日
同学術集会で佐藤看護師は、ご本人を含め病棟スタッフが設計段階で提案した工夫が取り入れられた病棟の構造を題材に、患者さんやご家族のプライバシーに配慮しただけでなくスタッフの動線も考慮された外周廊下を取り入れた全室個室のフロアや、ベッドで横になっている患者さんのまぶしさを軽減するために壁に配置された照明など、当院の集中治療室の特徴を発表しました。
日本集中治療医学会は1974年に設立、集中治療医学および関連領域の進歩をはかり、あわせて学術文化の発展に寄与することを目的とし、医師や看護師、臨床工学技士で組織され、会員数は約8,000名を数えます。今回の集中治療室設計コンテストはポスターによる発表で、学会の参加者による投票で受賞が決まりました。
佐藤さんは「患者さんやご家族のプライバシーを第一に考えた集中治療室にしたいと思って、設計段階でいろいろな要望を出しましたが、それを病院の上層部と粘り強く交渉してくれたのは設計当時の師長であった谷井千鶴子さんでした。学会で評価されたことをぜひ報告したいと思います」と感謝の気持ちを語り、「いい環境で働いているということはスタッフにとってもモチベーションが上がると思うので、今回の受賞はとても嬉しいです」と喜びを話しました。


病棟師長の中村香織師長は「当病棟の一番の強みである、ご家族や面会の方が他の患者さんの前を通らず、ワーキングエリアにも入ることなく直接病室に入れる外周廊下が評価されたのだと思います。私たちが要望を出しても病院側が理解してくれないと、実際に建てることは難しい。たくさんの人が知恵を出し合って、患者さんやご家族のことだけでなくスタッフにとってもよい環境を整えてもらったことを発表・評価されたことを嬉しく思います」と話しました。

