病院・診療科について看護部外来での取り組みが学会学術集会で人的資源管理Awardを受賞

作成日時 2013年09月09日



 第17回日本看護管理学会学術集会が「人口減少時代の人的資源管理」をメインテーマに8月24日(土)から2日間、東京ビッグサイトで開催されました。

 当院外来からは、2演題の実践報告を行い「業務量調査による各診療科の外来看護師配置の検討」が、人的資源管理(計画・配置・活用)において優れた演題であるとして、人的資源管理Awardを受賞しました。外来看護師ひとりひとりの調査協力と、その成果が評価され、大変光栄に思います。

 外来を取り巻く状況は、高齢化、慢性疾患患者の増加、在宅医療の推進、平均在院日数の短縮化などにより大きく変化しています。高度な治療や侵襲性の高い処置・検査などが外来で行えるようになり、外来看護師には個々の患者に応じた専門性の高いケアを提供することが求められています。しかし、医療法施行規則における外来看護職の配置基準は、患者30名につき看護職1名であり、昭和23年から変わっていません。患者に安全でよりよいケアを提供するためには、当院の外来の状況を踏まえた看護師配置や看護提供体制の見直しが必須です。現在、調査結果をもとに、看護師配置や看護体制など改善への取り組みを行っています。さらに、外来クラークや看護補助者との役割分担を行うなど、他職種との連携・協働を推進しています。

 今後も、看護師の専門性を発揮し、外来看護の質向上を図るためにも、調査を積み重ね、改善・変革に取り組んで行きたいと思います。

(看護部外来師長 高崎由佳理)