血液内科概要・特色
診療科長/特任教授高山 信之
地域に根ざした安心できる医療をめざして
血液内科では、造血を担う白血球、赤血球、血小板の異常を伴う疾患、リンパ網内系の疾患のほか、血液凝固の異常を伴う疾患を扱います。白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍が半数以上を占め、これらの領域では、従来の化学療法に加えて、分子標的治療薬や免疫細胞療法の進歩が目覚ましく、高い専門性が要求される分野となっています。当院では、これらの専門的治療の導入はまだ準備段階で、三鷹の杏林大学病院本院と連携して治療を行っております。
当診療科の特色
2025年4月に高山医師が赴任し、当院でも血液疾患の診療体制を準備しています。骨髄検査やリンパ節生検は、必要に応じて実施可能です。診断がむずかしい場合は、三鷹の杏林大学病院本院の臨床検査部、病理診断科にコンサルトしてより正確な診断を目指しています。当院に他疾患で通院されている患者さんの中には、新たに血液疾患と診断されることもまれではありません。そのような血液疾患が疑われる場合の院内コンサルトには、迅速に対応できるようにしています。なお、血液内科としての入院治療が必要な場合は、三鷹本院の血液内科にご紹介することになります(2025年10月現在)。
取り扱っている主な疾患
血液疾患全般の診断を行っております。
- 急性白血病、慢性骨髄性白血病などの白血病
- 骨髄異形成症候群、骨髄増殖性腫瘍などの骨髄系疾患
- 悪性リンパ腫などのリンパ系疾患
- 多発性骨髄腫、原発性マクログロブリン血症などの形質細胞性疾患
- 再生不良性貧血、赤芽球癆などの非腫瘍性の骨髄不全疾患
- 免疫性血小板減少症、自己免疫性溶血性貧血など、自己免疫性の血液疾患
- 後天性血友病などの各種凝固異常
- 鉄欠乏性貧血や巨赤芽球性貧血などの非腫瘍性の貧血
診療体制
<外来>
毎週火曜日に血液内科外来を行っています。当院では診断および外来でできる比較的侵襲性の少ない治療となります。高度な専門的治療を行う場合は、三鷹本院など適切な施設にご紹介しています。高山医師は、三鷹本院でも週1回外来診療を行っており、継続的な診療が可能です。

