当科について

　呼吸器内科は、肺や気管支といった気道の病気を扱う診療科です。取り扱っている主な疾患は、肺癌、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、呼吸器感染症、間質性肺疾患などがあります。
　肺癌はCTなどの画像検査や気管支鏡検査を用いた組織診断、遺伝子解析などの精密検査を行い、その結果をもとに治療を行っています。必要に応じて杏林大学医学部付属病院や他施設とも連携をとっています。気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患は呼吸機能検査などを行い、病状を評価しながら治療を行います。吸入薬が主な治療薬になりますが最近では生物学的製剤といった薬剤も登場しており、当院でも重症の方には積極的に使用しています。呼吸器感染症には肺炎やCOVID-19、非結核性抗酸菌症など多くの疾患があります。喀痰の培養検査やウイルスの遺伝子検査などで原因を可能な限り特定し、治療しています。間質性肺疾患は気管支鏡検査や画像検査などで精査して診断していきます。膠原病などの疾患が合併していることもあるので、その場合は他診療科と連携して治療しています。
　患者さんとご家族の希望に応じた医療を提供できるよう、多職種連携やチーム医療を実践して診療に取り組んでいます。