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熊谷教授、スウェーデン教育TV番組「日本高齢社会」に出演

外国語学部教授 熊谷 文枝

 日本人の多くにとって、スウェーデンは、福祉国家の模範です。そのため、日本から視察にスウェーデンを訪れる専門家も多数います。逆に、スウェーデンでは、世界一の長寿国「日本」の高齢者介護、家族関係、高齢者の生活に対する関心が高まっています。

 そのようなスウェーデンの対日関心トピックを特別番組に作成しようと、昨秋スウェーデン教育TVの取材班が一ヶ月にわたって日本を訪れ、「日本の高齢社会とロボット介護と家族関係」について取材しました。その折、私は研究専門分野の、日本の高齢社会、家族関係、介護、年金などに関し、二時間にわたり英語でインタヴューを受けました。そのプログラムが、この度スウェーデンおよびヨーロッパで特別番組として二つの番組に編集・放映されました(4月23日、4月30日、各 22:15〜23:00 の番組)。番組のナレーションは、スウェーデン語ですが、インタヴューの時に使用された言語の音声が放映され、字幕スーパーがスウェーデン語で出ています。


高齢者介護、ロボット介護が中心テーマ(4月23日放送分)
http://www3.ur.se/Veteran/templates/ArticlePage____13899.aspx
動画は上記ページの下記のリンクをクリック(約10分):
                    「Hogteknologisk aldrevard i Japan」

第一回目の番組では、私は日本の高齢社会、日本の労働力、年金問題に関し、簡単なコメントをしています。今日日本の高齢社会の諸問題に対する「ロボット介護」導入は、スウェーデンおよびヨーロッパ各国関係者の間で、非常に注目を集めています。愛地球博でも話題を呼んだ、三菱開発の介護ロボット「若丸」(アイコンタクトや簡単な会話機能を備えている)、座ったままで体が不自由な高齢者が入浴できるハイテク・風呂、高齢者の介護の相手・手助けをする、ハイテク・トイ犬「ポロ」が紹介されています。少子高齢化社会の急速な進展に伴い、介護ロボットとの共存が解決策のひとつともいえます。


高齢者と家族関係が中心テーマ(4月30日放送分)
http://www3.ur.se/Veteran/templates/ArticlePage____16385.aspx
動画は上記ページの下記のリンクをクリック(約10分):
                          「I aldringskrisens Japan」

第二回目の番組では、私がインタヴューを受けた高齢者と家族関係の解説が多く組み込まれています。従来と現在の高齢者と家族関係、農家の家族、嫁・姑の関係、定年退職と高齢者の労働参加、高齢者とホームレス、エレヴェーター施設を備えた上下階二世代同居住宅と家族関係、ナーシングホーム、高齢者と自立生活、などのトピックが紹介されています。私個人としては、日本の急速に進展する超高齢社会に対し、楽観的に考える姿勢を持ちたいと考えます。しかし、そのためには、個人的のみならず、公的に諸対策がとられなければならないことは言うまでもありません。

2006.5.2
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