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TV会議システムを使って三鷹―八王子間で初の遠隔授業を実施
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医学部の教員が担当している保健学部の授業は25科目あり、これらの授業では、担当教員が八王子に出かけて行っていますが、その1つである看護学科の「疾病論T」(柳沢厚生教授が代表となっているオムニバス講義)の2コマが、5月24日(水)午後、三鷹キャンパスの医学部AV室からテレビ会議システムを使って八王子キャンパスにいる学生に向けて講義するという試みが行われました。
これはITを活用した授業を推進する笈川博一総合情報センター長の呼びかけで、医学部の教員による保健学部授業を遠隔授業として試験的に実施することになったものです。
この日、医学部第1外科の松岡弘芳講師が、兼担している保健学部看護学科の2年生を対象にした「疾病論I」の授業でテレビ会議システムを使って講義しました。
この遠隔授業では、松岡講師が三鷹キャンパス医学部AV室で机の上に取り付けられたカメラとマイクに向かって行う講義の模様が、八王子キャンパスK棟515号教室に取り付けられた大画面に映し出され、84人の学生が松岡講師の映像やパワーポイントの資料を見て、スピーカーから流れてくる声を聞きながらこの遠隔授業を受けている様子が三鷹キャンパスのAV室に映し出されるようになっています。
授業の中で松岡講師は、この日の講義内容である下部消化管の疾患で実際に治療に使用する減圧チューブの実物を見せたり、世界初のMRIによる動画診断の画像等を手許のPCから画面に映したりして授業を行いました。
授業を終えて松岡講師は、授業を受けている学生の表情もよく見え、資料や標本もたくさん見せられたので授業を担当する教員としてはやりやすかったと話しています。
また遠隔授業を受けた学生からは、先生の声もよく聞こえ、パワーポイントの画像もはっきり見えてよかったとの感想が聞かれました。
しかし、このような遠隔授業の場合は重要な言葉を手書きで書いて見せるとか、質問をどのようにさせるか、教室でのカメラの操作にさらに工夫を要すること等が実施関係者の間で課題として取り上げられました。
医学部と保健学部では今回実施した学生アンケートの結果を見て、遠隔授業での学生の理解度や満足度に問題ないかを検討した上で今後の本格導入の是非を検討する予定です。 |
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2006.5.25 |
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