トピックス
トピックス
トピックス
第1回トランスポーター研究会 開催報告
  
医学部薬理学教室講師 安西 尚彦

 平成18年12月16−17日、「第1回トランスポーター研究会」が、医学部薬理学教室講師の安西を代表世話人として開催されました。
 トランスポーターは近年薬効・副作用の支配因子としてだけではなく、それ自体が薬物標的となることが報告され、関心を集めております。本研究会は、比較的新しい分野であるトランスポーターの研究者の中で、若手・中堅の有志により運営される会として昨年7月に設立され、今回第一回の研究会が港区の共立薬科大学芝校舎にて開催されました。

 「トランスポーターの重要性と若手の交流」を主題とした第一回は、「重要性」を示すべく3つのシンポジウムを企画し、さらに現在日本薬物動態学会の会長を務められ、日本の「トランスポーター」研究をリードしておられる東京大学大学院薬学研究科教授の杉山雄一先生と、平成17年度より始まりました文部科学省特定領域研究「生体膜トランスポートソーム」の領域代表者として、トランスポーターのみならずチャネル・ポンプを含めた生体膜輸送研究を牽引しておられる当教室教授の金井好克先生に、特別講演をお願い致しました。

 「若手の交流」という面で、今回はミキサー(懇親会)を一番重視しました。通常の学会ではなかなか出会うことのない「異分野」の研究者同士が出会う機会を作ること、そのためにはできるだけ多くの参加者を集めることを目指し、多くの分野からの参加を募って参りました所、第一回にも関わらず280名を越える方々の参加を頂くことができました。
 本学の姉妹校でもある共立薬科大学の学長望月正隆先生のご挨拶を頂いた後、トランスポーター研究会名誉顧問で、当教室名誉教授でもあります遠藤 仁先生の乾杯のご発声を合図にポスターセッションが開始され、会場内の各所で熱のこもった討論がなされました。
 発表された全77題の演題の中の17題に対して優秀賞が贈られましたが、その中の一つが、当教室のポスト・ドクター研究員である何 新さんの「オルファントランスポーター遺伝子OATN1ノックアウトマウスのメタボローム解析による輸送基質の解明」でしたことも、ここに報告します。

 最後に研究会開催にあたり、ご協力を頂きましたトランスポーター研究会世話人・幹事の方々、そして事務局を務めて頂きました共立薬科大学薬剤学講座助教授の崔 吉道先生はじめ教室スタッフの皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。



2007.1.4
▲ このページのTOPへ