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麻疹(はしか)が流行しています
学生課        
八王子保健センター


 東京都内では依然として麻疹(はしか)が流行しています。
 八王子キャンパスでは、まだ罹患者の報告はありませんが、ニュースなどでも報道されたように、いくつかの大学では全面休講の措置がとられました。今回の麻疹流行の特徴は、成人とくに20歳〜24歳の年齢層に多くの症例がみられていることです。この世代は、麻疹ワクチンの接種率が低く、感染拡大の一因ともなっています。



 皆さんは小さい頃に麻疹にかかりましたか?麻疹の予防接種は受けたでしょうか?この機会に是非ご両親に確認しておいてください。麻疹未罹患でワクチン未接種の場合には感染する可能性が高くなります。ワクチン接種をしていても、その後に麻疹ウィルスに接する機会がない場合には充分な免疫が得られず、感染してしまう可能性があります。

 麻疹のウィルスは感染力が強く、感染者の咳などでヒトからヒトに感染します。また、「空気感染(飛沫核感染)」と言って同じ部屋にいるだけでも感染の可能性があります。9〜11日前後の潜伏期間の後、発熱、咳、鼻汁、結膜炎などのカタル症状(風邪のような症状)で発症します。発熱の前後から強い感染力を持つことが知られています。

 実習などで学外(病院、学校、施設など)に出る人は、毎朝必ず検温をしてください。37.5℃以上の発熱がある場合には理由を報告して、先方の指示を仰いでください。大学への登校、クラブ・サークル、アルバイトなども、熱のあるときは休むようにしてください。その段階では風邪なのか麻疹なのかがわかりませんが、一人が感染源となり10人以上にうつすことを忘れないでください。

 感染の機会(患者との接触)から3日以内であれば、ワクチン接種が発症・重症化の予防に有効です。単なる風邪などと考えタイミングを逃さぬようにしてください。37.5℃以上の発熱が2〜3日続く場合は、必ず病院を受診してください。医療機関を受診する際には、麻疹感染の可能性がある点を予め連絡してから、受診するようにしてください。感染予防の観点からは、出来るだけ人混みに出ることを避け、手洗いとうがいを必ず行うよう心掛けてください。

 麻疹にかかったことがなく一度も予防接種をしていない人は、非常に麻疹にかかりやすい状態です。麻疹感染の予防のためにもワクチン接種が有効ですから、今からでも予防接種をうけることが勧められます。幼児以外では任意接種となるため有料となりますが、麻疹は発症率(罹った人が発症する率)が90%以上と高く、過去の例でも流行を繰り返していますので、この機会にぜひ接種をうけるようにしてください。ワクチン接種の行える医療機関については、掲示を参照してください。

 なお、疑問な点や心配なことがありましたら保健センターまで連絡してください。



2007.5.21
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