学生がイギリスの企業で体験実習をするマンチェスター大学インターンシップ研修。
日頃学んでいる英語を現地のビジネスの場で試してみるこの研修に、今回は外国語学部の学生11人が参加しました。
研修担当の赤井教授と参加学生の一人、原大地さんに研修の様子などを記してもらいました。
(この研修は単位として認定されます。)
マンチェスター大学インターンシップ研修
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2002年4月に締結された英国マンチェスター大学との留学協定にもとづき、同年9月から12月まで、9週間の英語研修および4週間の現地企業等におけるインターンシップ研修(Work Experience)が実施され、外国語学部より11名の学生が参加しました。
研修終了後マンチェスター大学からの報告によれば全員意欲的に研修に取り組み、受け入れ大学からも企業からも高い評価を得ることができたとのこと、担当者の一人として当初の目的を達成できたと胸をなでおろしているところです。
ところで、かねがね海外研修や留学に出かける学生諸君に対して、くどいほど繰り返し言っている事があります。
それは長期・短期に関わらず、海外に滞在する事はいかにsurviveするかを常に考えながら日々を送ることだ、という事です。
未開の地に行くのであるならともかく、文明の発達した国に行くのに何を大げさな、というのが、この言葉を初めて聞いたときの学生諸君の反応です。
しかし、海外研修なり留学なりを終えて帰国した学生諸君には、この言葉が決して大げさな脅しの言葉ではない事を、程度の差ことあるでしょうが実感してもらえていると確信しています。
英語研修であれば英語の力を身につけることが、研修の目的である事は言うまでもありません。
同時に、異文化の中でsurviveする術を身につけること、これも海外研修・留学の大きな目的なのです。
異文化体験とは、ぬるま湯のような中での体験ではなく、厳しく、過酷な環境の中での生き残りの体験なのです。
さて、今回のマンチェスター大学での研修に限ってみると、学生諸君はイギリスに到着早々上述のsurvival体験を余儀なくされたのです。
というのも、ヒースロー空港での入国審査に手間取ったために、マンチェスター行きの国内便に乗り遅れてしまい、次の便(最終便)のキャンセル待ちに望みを託すか、或いは空港周辺にホテルを探すか、自分たちで判断し、かつ行動しなければならなくなったのです。
後で聞いたところでは、当日入国審査官が2名しか居らず、審査待ちの人で長蛇の列となっていて、審査に手間取ったようです。
カウンター前が長蛇の列となれば担当官を急遽増やす、という様な日本的対応は、イギリスではなかなか期待できない事は、イギリスをご存知の方であれば納得してもらえるのでしょうが、学生諸君にとっては大きなカルチャー・ショックの出迎えを受ける事になったのです。
幸いにも、日本のご家族の方、今回の研修の航空券の手配のみならず、本来の業務以外の事でもお世話になったUTSの緊急連絡窓口などと相談しながら、学生諸君が冷静に判断し、行動した結果、全員マンチェスター行きの最終便に搭乗でき、やきもきしながらマンチェスター空港で待っていた大学関係者の出迎えを無事受ける事ができました。
ご家族の方々をはじめ、UTS、さらに受け入れ大学の皆様には多大なご心配とご迷惑をおかけしました。
我々も、早朝4時にこの知らせを受け、無事到着を確認するまでの数時間、やきもきしながら、かつ何も出来ない自分たちをもどかしく思いながら過ごしたのですが、その間、安全確保と異文化体験の持つ危険性との間のどこで線を引くべきか、その線引きの難しさを実感していました。
安全の確保が最優先であることは言うまでもありませんが、それが言わばおんばひがさの異文化体験であってはなりません。
その兼ね合いの難しさを改めて認識した次第です。
(蛇足ながら、このような場合に備えて、もう一つの安全策を講じていたのですが、こちらでも予期せぬパプニングに見舞われてしまいました。
詳しくは『外国語学部杏会会報JEC』15号をご覧下さい)
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1ヵ月という期間を、私はInternational Society という会社で過ごしてきました。
この会社は、旅行(バスツアーなど)、催し物(パーティーなど)、外国語のクラス、クラブなどを学生、および一般の人向けに開いています。
つまりここで働くという事は、新しい人との出会いがとても多いという事になります。
私はこの会社で研修をしている間、主に旅行と外国語のクラスに関する仕事に深く関わっていました。
旅行に関しては旅行の企画の立て方、パンフレットやチケット、ポスター、会員証の作成、パソコンへのデータ入力、受付など本当にたくさん仕事を経験させてもらいました。
中でもポスターの作成と受付はとても印象深かったです。
ポスターは次回からの旅行(1月〜4月)の参加者を募集する上でとても重要な役割を占めていたからです。
受付に関しては毎日緊張の連続でした。
学校ではなく仕事場であるので、相手の言う事を間違いなく聞き取らなくてはならないというプレッシャーが強かったからです。
しかし、様々な英語(色々な国の人が話す英語)を聞くことができ、最高の経験であったと思います。
会社の方が私の英語の向上のために紹介してくれた外国語のクラスには週に1回参加していました。
このクラスには、日本人、中国人、フランス人、アラブ人など多くの国の人が学んでいました。
授業内容は教室内での勉強だけでなく、みんなでコンサートへ出かけたり、大聖堂や美術館の見学、最後にはクリスマスパーティーをするなど、得るものが多かったです。
最も良かったことは、友達ができた事でした。
彼等と昼食をとったり、遊びに出かけたりと、とても落ち着く場所を見つけることができました。
今回の研修では、明るい雰囲気の職場で、とても親切な方々に囲まれ、英語の上達が図れたと思います。
もし次もマンチェスターインターンシップ研修があるなら、この会社をお勧めします。