がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン

平成28年度 保健学研究科 「がん患者コーディネーター養成(インテンシブ)コース」修了報告

本学大学院保健学研究科では、がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン事業の一つとして「がん看護専門看護師養成コース」「がん患者コーディネーター養成コース(インテンシブコース)」が設置されています。

「がん患者コーディネーター養成コース(インテンシブコース)」では、9月9日から約3ヶ月間のプログラム 全22回の講義・演習が行われ、総勢28名の方が受講しました。
プログラムの内容は、最新のがん治療から、がん患者さんの症状マネジメントに必要な知識や技術、病院から在宅へ移行するために必要なコーディネートが学べるようにと構成しており、本事業コーディネーターである古瀬純司教授の講義からスタートし、中島恵美子教授ならびにがん看護に纏わるスペシャリストによる講義・演習が行われました。
受講生の方々は3か月間、勤務と並行しながらも熱心に出席し、受講生同士の意見交換や交流などを活発に行っており、学ぶことへの意識の高さを感じました。

リンパ浮腫に対するリンパマッサージ・圧迫療法の技術演習や、コーディネーションスキルを学ぶためのコミュニケーション演習は大変好評で、「早速、現場で実践した」といった感想もいただきました。
最終日の11月17日には、講義終了後に、本プラン保健学研究科責任者 中島恵美子教授よりコースの修了証書が手渡されました。

本コースは、最終年の5年目で終了を迎えました。過去5年間で約93名のがん医療に従事する看護師が受講してくださいました。また、連携大学等でCNSを目指す約10名の方が聴講しました。
受講生の中には、さらに学びを深めたいとスペシャリストを目指す方、資格取得に挑戦した方もいらっしゃいました。本コースが、がん看護の質の向上や看護師の自己成長の一助となったことを大変嬉しく思っております。
26名の講師の方には、本コースのためにお時間を割いていただき感謝しております。

次年度以降もコースを継続してほしいという意見を多数頂戴しましたので、要望に添えるよう検討していきたいと考えています。

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― 杏林大学は、東京女子医科大学、帝京大学、駒澤大学と共同で向こう5年間かけて推進する文部科学省 先進的医療イノベーション人材養成事業「がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン」に「都市型がん医療連携を担う人材の実績的教育プログラム」を申請し、平成24年度採択されました ―