日時:平成20年12月11日(木) 18:30-20:00
会場:調布市文化会館たづくり 映像シアター(定員100人)
「京ことば」は、京都が都であった千年以上の間、日本語の中心的存在として洗練され発達してきました。この「京ことば」でどれほど多くの文学が生み出され、どれほど多くのことが語られてきたことでしょうか。このような文化のかなめであった「京ことば」も時代とともに変遷を重ねてきましたが、今も京都では生活のことばとして使用され、古典文学に見られるような雅やかで婉曲的な表現が息づいています。この講演では、ことばと文化について、『源氏物語』などに触れながら話します。
●講師略歴●
京都生まれの京都育ち(通った小学校は「本能寺の変」で有名な本能小学校)。大阪大学大学院文学研究科博士課程。現在、杏林大学外国語学部・大学院教授。新村出記念財団評議員。
著書等:京ことば−その現状と源流−(『京都と文学』和泉書院2005)、「善悪」の副詞用法の発生―近代語への歩み―(近代語学会『近代語研究13』2006)、『文法、語彙、日本語史』(東京法令出版 共著2004)、『日本語学と言語学』(明治書院 共著2002)、『日本語学を学ぶ人のために』(世界思想社 共著1992)、『日本国語大辞典』第2版(小学館 2000〜2001)、『全訳全解 古語辞典』(文英堂 2004)、『日本語学研究事典』(明治書院 2007)(辞典・事典は分担執筆)他。
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