日時:平成21年5月29日(金) 17:30-19:00
会場:杏林大学三鷹キャンパス大学院講堂(第2病棟4階)
メドヴェージェフ大統領は「10年から15年でロシアは世界の5強になる」と豪語していたが、昨年国際市場における原油の価格が大幅に下落し、世界有数の産油国ロシアは試練に直面している。ロシアを取り巻く国際環境は厳しい。西方では、NATO東方拡大や欧州ミサイル防衛計画の動きがあり、南方ではイスラム原理主義の脅威にさらされている。東方では、「中国の台頭」に直面している。こうした国際情勢のなかで、ロシアはいかなる外交政策を推進しているのか。米露関係は、リセット(仕切り直し)に向かっているのか。ロシアはNATOの東方拡大を阻止できるのか。中露関係はどのようになっているのか。北方領土は返還される可能性はあるのか。5月中旬に予定されているプーチン訪日にも言及しつつ、プーチン・メドヴェージェフ双頭体制下のロシア外交の実態、成果、課題をわかりやすく分析する。
●講師略歴●
慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。フルブライト奨学金全額給費生としてコロンビア大学大学院政治学部博士課程留学。同課程修了(Ph.D.取得)。
1986年、杏林大学社会科学部に着任。1993年、同学部教授に昇進。北海道大学スラブ研究センター客員教授歴任。現在、杏林大学大学院国際協力研究科兼総合政策学部教授。
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