研究・社会活動
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最近の動き
「多発性嚢胞腎の全て」を出版
  ―長年の研究成果をまとめる―
杏林大学医学部付属病院長・医学部泌尿器科教授 東原 英二
 本書は私が第49回日本腎臓学会学術総会(2006年6月14〜16日、京王プラザホテルで開催)の会長になったのを記念して出版したものです。339ページの、ハードカバーの本です。泌尿器科医ですが、腎臓生理学(主として腎髄質)と多発性嚢胞腎の臨床研究を長年行ってきたので、学術総会の会長になったのを記念して会長講演を行う事も考えましたが、世界的に著名な研究者をたくさん招請講演にお呼びしているので、会長講演をしても意義が少ないと考え、本書の出版を企画しました。

 多発性嚢胞腎は遺伝疾患ですが、その責任遺伝子も解明され、蛋白レベルでの研究も進み、治療の展望も開けるなど、科学・医学の進歩は目を見張るものがあります。病気に悩む患者さんを何とか出来ないものかと、長年我慢強くつきあって参りましたが、薬の臨床治験も開始されようとするなど、一筋の光が見え始め、診療と研究を継続していて良かったと思っています。

 本書は、多発性嚢胞腎の臨床・分子生物学的側面・治療・本邦での研究の歴史・他の嚢胞性腎疾患・患者の会・診療ガイドラインなどを網羅しています。学術総会に参加した方には無料で配布しましたが、参加者が予想より多く最後の数百人には配布できませんでした。今後の印税収入は嚢胞性腎疾患研究会の活動資金に充てる事になっています。

書名 多発性嚢胞腎の全て
出版社 インターメディカ
出版年 2006年6月
2006.7.4
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