研究・社会活動
研究・社会活動
研究・社会活動
研究活動
最近の動き
特色ある研究・取り組み
杏林大学では各学部の特色を活かしてさまざまな研究や取り組みが行われています。その中のいくつかを紹介します。

■最近発表した最新の研究成果や理論
[1] 杏林大学医学部薬理学教室 教授 金井好克
「トランスポーター創薬について」

■独自性や話題性の高い研究内容や理論
[2] 杏林大学保健学部解剖学教室 教授 高見茂
「独創性を育む保健解剖学教育法の開発」

■授業方法・教授方法をはじめ学び方に関する特徴的な取り組み
[3] 杏林大学保健学部病理学教室 助手 大河戸光章
「CRVシステム(Catch the Real Voice of students system)導入」

■その他、独自性の高い教育・研究に関する特徴的な取り組みや話題
[4] 杏林大学外国語学部英語学科英語教育コース 教授 豊田ひろ子
「児童英語教育:児童英語教師の質と数の確保」





■最近発表した最新の研究成果や理論

「トランスポーター創薬について」

医学部薬理学教室 教授 金井好克

 細胞膜を介する物質の透過は、トランスポーターとよばれる膜蛋白質によって行われます。この分子は、薬物の体内動態、栄養吸収、生体の水電解質バランス等に重要な役割を果たすため、創薬の標的として注目されています。医学部薬理学教室は、最近腎臓での尿酸吸収を担う尿酸トランスポーターを見い出し、その変異が遺伝性の低尿酸血症の原因であることを明らかにしました。これを標的とした尿酸排泄薬の研究が進行しています。また同教室は、必須栄養素としてのアミノ酸の癌細胞への取込みを担当するトランスポーターを見い出し、その抑制薬に制癌効果があることを明らかにしました。新たな抗癌分子標的薬の創製を目指し、基礎・応用両面から研究を展開しています。この領域は、種々の医学分野の接点でもあり、多くの観点から様々な展開が可能なものと期待しています。






■独自性や話題性の高い研究内容や理論

「独創性を育む
    保健解剖学教育法の開発」

保健学部解剖学教室 教授 高見茂

 3年間に亘って実施された本プロジェクトは、少人数の演習生を対象として、新手法を取り入れて発展を続ける現代解剖学のおもしろさを体験してもらう事を主目的とした。演習生は保健学部2年生から保健学研究科博士課程在籍者までおり、すでに受講済みの解剖学の復習プログラムを含め、複数の教育手法を用いたが、最も学習効果が上がったのは、実験・観察データをパワーポイントのファイルにまとめプレゼンテーションする、というプログラムであった。このプログラムを通じて演習生のプレゼンテーション技法は格段に進歩し、学内外の発表において高い評価を得ることができた。さらに、本教育プロジェクトの成功は、研究業績の増加にもつながった。





■授業方法・教授方法など学び方に関する特徴的な取り組み

「CRVシステム(Catch the Real Voice
     of students system)導入」

保健学部病理学教室 助手
大河戸光章

 学生の携帯電話を活用して、真にインタラクティブな授業を始めました。
 杏林大学では2006年4月から、独自開発した講義支援ツールCRVシステムを導入し、講義中に行ったアンケート、小テストの回答結果を、その場でグラフ化して公開しています。本システムは出席確認も出来ますが、それが主な目的ではありません。小テストにより学生の理解度を適確、かつリアルタイムに把握し、容易に授業評価を行うツールであり、その意味から“学生の真の声をとらえよう”と名付けました。どの大学でもやっている“授業評価”は次の学期にしかその結果が反映されない上に、教員の“直感”に基づく授業進行は最終試験で裏切られることがあります。今後、リアルタイムで得られた回答結果を元に対話の機会を増やし、学生との一体感を生みだす授業がすべての科目で実践されることを期待しています。





■独自性の高い教育・研究に関する特徴的な取り組み

「児童英語教育:
    児童英語教師の質と数の確保」

外国語学部英語学科英語教育コース 教授
豊田ひろ子

 小学校で英語を必修化するための条件整備で最重要課題となっているのが、児童英語教師の質と数の確保である。本学では、学生が児童英語教師の資格取得もできる体制で授業活動を行っている。子どもの発達心理および第二言語習得のプロセス、歌や絵本等の教材開発と効果的な使い方、異文化理解教育などについて、学生たちは関連文献を読み教材を扱い積極的に学んでいる。学外では、実践力を培うために平成16年から定期的に公立小学校を訪問し3年生から6年生の子どもたちに英語のボランティア活動を行っている。夏季には、児童英語教育・地域交流・国際交流を集結する試みとして、カナダの大学教授を招き研修会を行い、同時に地元の子どもたちを対象に特別イベント「英語であそぼう」を企画実行する。

2006.7.13
戻る
▲ このページのTOPへ