中竹 俊彦

リンパ球を追う(シリーズ000 CD-ROM教材 その(7) 前駆形質細胞

リンパ球の世界(概観)

その(7) 前駆形質細胞

                        杏林大学 保健学部 臨床血液学 中竹 俊彦

CD-ROM画像7の「解説」 前駆形質細胞

 リンパ節から血中へきた前駆形質細胞らしい形態所見です。

 本来、Bリンパ球はリンパ節で抗原刺激を受けて活性化され、分裂、分化を経て、前駆形質細胞へ方向づけされるとリンパ管に出て鎖骨下静脈から血液へ流入します。その後、血中において循環する短時間は「前駆形質細胞」で循環していると考えられる時間帯があるものと推定されます。

 これらが骨髄に定着すると、組織球に接着して支持され、そこで形質細胞へとさらに成熟するルート(筋道)ができると考えられます。

CD-ROM画像7の「詳細解説 1.リンパ球にできた小さな核周明庭の意義

 リンパ球にわずかに明るい核周明庭ができた段階は、接着分子に結合するための分子(リガンド)などを合成する段階と理解すると、極端に発達する形質細胞以前の形態(前駆形質細胞の段階)が理解しやすいと考えられます。

 以上の様な、リンパ球への考え方、顕微鏡的な観察の手順、観察のポイント、観察内容の表現、解析と表現法などについては、拙著「テキスト」を御参照いただくと多様性についての対応が御理解いただけるものと思います。

 体裁

 B5版(本文 305頁)

 目次(序論・1〜24まで9頁)

 索引(欧文A〜Z 2頁、和文索引19頁 合計21頁)

  (頒布いたします)

入手方法の問い合わせ(nakatake@kdt.biglobe.ne.jp)半角アットマークで可能です。