中竹 俊彦

 リンパ球を追う(シリーズ200リンパ球の世界(II)‐リンパ球の本質に迫る‐2−7.リンパ管の発生は?

リンパ球の世界(II)

 ‐リンパ球の本質に迫る‐

2−7.リンパ管の発生は?

                          杏林大学 保健学部 臨床血液学 中竹 俊彦

 胎生第5週の終わり頃、中胚葉(mesoderm)に由来し、発生途中の静脈に生じたリンパ嚢(lymph sacs)からリンパ管ができるとされます。

 最初のリンパ嚢は左右の内頸静脈と鎖骨下静脈の接合部にある左右一対の頸部リンパ嚢(jugular lymph sacs)です。後腹膜リンパ嚢(retroperitoneal or、posterior lymph sac)、そして乳び槽(cysterna chyli)が出現し、これらが最後に胸管(thoracic duct)と結合して終了し、胸管は鎖骨下静脈との吻合のみを残す形で「胸管と血流の合流点」を形成して完了します(拙著:骨髄像の解析(第2巻)-リンパ球を追う-から抜粋、2006年6月刊行予定(2006.06.01.発行)。

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 体裁

 B5版(本文 305頁)

 目次(序論・1〜24まで9頁)

 索引(欧文A〜Z 2頁、和文索引19頁 合計21頁)

  (頒布いたします)

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