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シーリングceiling

当科のシーリングに対する考え方

 このリンクをクリックして下さった方の多くが初期臨床研修医で後期研修先を探されていることだと思います。ほとんどの皆さんが「シーリング」という制度を知っている、あるいは自分に関係ある現実の問題として捉えられていることでしょう。

 杏林大学医学部皮膚科学教室の専攻医(後期臨床研修)プログラムも「東京都」にある「皮膚科」の研修プログラムとしてシーリングの対象となり定員が決められています。これからの日本の社会構造の変化や働き方改革に対応するためには、ある程度こうした対策は必要であると考えますし、私たちも日本専門医機構、日本皮膚科学会の方針に従って専攻医を採用しています。

 そこで皆さんが知りたいと考えるのは、当教室がどのような考え方で人材を採用しているのかということだと思います。当然ながら、杏林大学皮膚科医局の理念に一致している人材を採用したいと考えます。当科の理念に一致する人材とは、決してテストで高得点する、あるいは無限の体力を持つ候補者ではありません。杏林大学医学部の建学の精神は「良医の育成」です。良医とは高度な医療技術を持つだけではなく患者さんとその家族、同僚と良好なコミュニケーションをとる能力を持ち、かつ真摯に学ぶ向上心を持ち続けることができるバランスのとれた医師であり、皆さんにもそれを目指してもらいたいと思います。

 また当研修プログラムは東京都の23区内と島嶼部以外の地域、広いエリアであるこの多摩地区で唯一の皮膚科専門医養成プログラムです。多摩地区は都心部と比べて決して十分に皮膚科専門医がいるとは言えません。いや、むしろ不足しています。特に多摩北部、西部ではその傾向が強いと言えます。多摩地区、つまり東京都の西の部分(ジブリアニメの「耳をすませば」の“ウエスト・トウキョウ”です)への愛情を持ち地域医療に貢献してくれる人材はさらに好ましいと感じています。当科を見学された方々は性別、出身大学、出身地を問わず様々な医師が力を合わせて働いていることに気づくでしょう。そうした個人的な背景で採用が左右されることはありません。私たちが求めるものはシンプルです。「杏林大学皮膚科でガンバリたい」というパッション=熱意です。

 パッションの示し方は、人それぞれでしょう。しかし、一生懸命さは必ず他人に通じます。私たちは、教室訪問・見学、セミナー、スクール、研修などを通じて皆さんと交流し、そこで感じた一人一人のパッションを大切にし、丁寧かつ真摯に受け止めた上で、共に働いてくれる仲間を求めていきたいと考えています。教室見学希望の方は、ぜひご連絡下さい。

杏林大学医学部皮膚科学教室 スタッフ一同