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初期研修医向上アンケート

高齢診療科では、当科での研修を終えた初期研修医の先生を対象に「初期研修向上アンケート」を実施し、研修内容の向上に努めています。
2021年2020年に実施したアンケートの集計結果を公開しますので、これから研修をされる先生方や高齢診療科に興味をお持ちの方はぜひご覧ください。
また、集計結果をわかりやすくまとめた解説動画も公開していますので、合わせてご覧いただければと思います。

【β版】2021年の回答者と回答率

2021年度は27人の初期研修医が当科で研修を行い、そのうち1年目は15人、2年目は12人でした。このうちアンケートに回答した初期研修医は9人だったため、回答率は33.3%でした。回答者9人のうち1年目は6人(66.6%)、2年目は3人(33.3%)でした。
また、高齢診療科は入局候補の1つになりえますか?という問いに対して、なりえるという回答は5人(55.6%)ありました。

回答者年数 回答者就職先候補

Q.研修指導は満足いくものでしたか?

研修内容については全員が満足できたと回答しました。研修期間については、9人中6人(66.7%)が満足できたと回答しました。

研修指導に満足できましたか?(研修内容 研修指導に満足できましたか?(研修期間

研修指導の内容や期間について、希望や意見、感想など伝えたいことがあればぜひ教えてください(自由記載)

  • ゴールデンウィークを挟んだこともあり非常に短く感じたので、研修期間を1ヶ月半とるべきだと感じた。
  • 学生のプレゼンテーションを見ていることがこちらの勉強にもなった。
  • わからないことについて丁寧に教えていただき、すごく勉強になりました。

Q.業務をつらいと感じたことはありましたか?

病棟とカンファレンスについては全員がつらく感じなかったと回答しました。当直は9人中6人(66.7%)がつらく感じなかったと回答しました。

業務をつらいと感じたことはありましたか?

業務について、特につらかった点など、ご意見ご希望があればぜひ教えてください。(自由記載)

  • わからないことについて丁寧に教えていただき、すごく勉強になりました。
  • 特に辛いと感じたことはなかった。

Q.高齢診療科の診療はどうでしたか

期待通りと回答した人は、診察手技と多臓器疾患は9人中9人(100%)、不明熱診療で9人中7人(77.8%)、他科連携で9人中5人(55.6%)、回復期診療で9人中7人(77.8%)、退院支援で9人中8人(88.9%)、終末期医療で9人中7人(77.8%)でした。
期待通りという回答がほとんどの分野で77.8~100%と高かったですが、不明熱診療、他科連携、回復期診療、終末期医療を期待どおりではなかったとする回答が22~44%程度あり、今後の改善が必要と考えられました。

高齢診療科の診療はどうでしたか?(診察手技 高齢診療科の診療はどうでしたか?(多臓器疾患 高齢診療科の診療はどうでしたか?(不明熱診療 高齢診療科の診療はどうでしたか?(他科連携 高齢診療科の診療はどうでしたか?(回復期診療 高齢診療科の診療はどうでしたか?(退院支援 高齢診療科の診療はどうでしたか?(終末期医療 高齢診療科の診療はどうでしたか?(凡例

高齢診療科での診療について、希望や意見、感想など伝えたいことがあればぜひ教えてください。(自由記載)

  • 積極的にやらせて頂き大変勉強になりました。
  • エコーが自由に使えることなど診察が自分なりにできるところがよかった。
  • CVや、ルンバールを行うことが出来た。また、高齢者の採血やルートを行うことで高齢者特有の問題点も体験できた。1つの臓器だけではなくさまざまな臓器に問題がある高齢者の診察や治療に触れることが出来た。

Q.最後に、後輩や同級生が次に高齢診療科をローテーションするとしたら、あなたはどんな事を伝えたいですか?(自由記載)

  • 高齢者で手技をやれば間違いなく上手くなるので是非回った方がいい。あと、CVが多いので夏以降なら一年目でもCV体験できる。
  • 高齢者特有の全身管理が学べるし、手技をやらせてもらえるのでおすすめ
  • コミュニケーションが難しいような患者さんでも、表情や反応からどういうことを感じているかを可能な限り考えてあげてください。
  • 食事形態、転院先の勉強をある程度した方がいいということ

2020年の回答者と回答率

2020年度は62人の初期研修医が当科で研修を行い、そのうち1年目は16人、2年目は46人でした。このうちアンケートに回答した初期研修医は29人だったため、回答率は46.7%でした。回答者29人のうち1年目は4人(13.7%)、2年目は25人(86.3%)でした。
また、高齢診療科は入局候補の1つになりえますか?という問いに対して、なりえるという回答は5人(17.2%)ありました。

回答者年数 回答者就職先候補

Q.研修指導は満足いくものでしたか?

研修内容については全員が満足できたと回答しました。研修期間については、29人中27人(93.1%)が満足できたと回答しました。
また

研修指導に満足できましたか?(研修内容 研修指導に満足できましたか?(研修期間

研修指導の内容や期間について、希望や意見、感想など伝えたいことがあればぜひ教えてください(自由記載)

  • 6週や2ヶ月程度の研修期間があれば、より幅広い疾患を見ることが出来ると思いました。
  • 連続してあと2週間くらい回りたかったです。
  • 当直も、先生が勉強のために一緒にエコーをあてて、丁寧に教えてくださり、勉強になりました。
  • お忙しい中、沢山の指導をしていただきありがとうございました。
  • 新型コロナの影響でカンファレンスや回診が中止となり残念でした。

Q.業務をつらいと感じたことはありましたか?

病棟では29人中25人(96.6%)、当直では29人中25人(86.2%)、カンファレンスでは29人中27人(96.6%)がつらく感じなかったと回答しました。

業務をつらいと感じたことはありましたか?

業務について、特につらかった点など、ご意見ご希望があればぜひ教えてください。(自由記載)

  • 勉強不足で患者さんの病態把握に時間がかかり、満足のいく対応ができなかった。
  • 採血や、ルートキープが困難な患者さんが多く思うようにいかないことがあった。
  • 高齢診療科所属にもかかわらず他内科の業務があり、上の先生方にご迷惑おかけしてしまうことがとても心苦しかった。
  • 当直でコンサルテーションのコールが研修医にくること。
  • 2年目の研修医がいないと、上の先生を呼ばざるをえなくなってしまった。
  • 研修医2年目がいない中で病棟2週目を研修医1人で回るのは不安だった。
  • 他チームの意見が聞けないのは残念だがチーム毎にカンファレンスに参加するのはだらだらしないでいいと思った。 他職種カンファレンスも普段聞けない様々な意見が聞けてとても面白いと思った。

Q.高齢診療科の診療はどうでしたか

期待通りと回答した人は、診察手技で29人中28人(96.6%)、多臓器疾患で29人中26人(89.7%)、不明熱診療で29人中22人(75.6%)、他科連携で29人中20人(70.0%)、回復期診療で29人中28人(96.6%)、退院支援で29人中26人(90.0%)、終末期医療で29人中20人(70.0%)でした。
期待通りという回答がいずれの分野でも70~96.6%と高かったですが、不明熱診療、他科連携、終末期医療については体験できなかったという回答が15~24%程度あり、今後の改善が必要と考えられました。

高齢診療科の診療はどうでしたか?(診察手技 高齢診療科の診療はどうでしたか?(多臓器疾患 高齢診療科の診療はどうでしたか?(不明熱診療 高齢診療科の診療はどうでしたか?(他科連携 高齢診療科の診療はどうでしたか?(回復期診療 高齢診療科の診療はどうでしたか?(退院支援 高齢診療科の診療はどうでしたか?(終末期医療 高齢診療科の診療はどうでしたか?(凡例

高齢診療科での診療について、希望や意見、感想など伝えたいことがあればぜひ教えてください。(自由記載)

  • 日常的に使うエコーのやり方やCVの手技について指導してもらえたらうれしいです。
  • エコーを活用する先生が多く、やり方を教わることができました。
  • 先生方が優しく教えてくださってとても嬉しかったです。ありがとうございました。
  • 外来見学を週に1回程研修に組み込んで頂けると、研修がより充実したものになるのではないかと思いました。
  • カルテの扱いから採血等の手技まで広く深くご指導頂きました。
  • 高齢者の退院後の生活や、施設によってどこをゴールにするのか考える良い機会になりました。
  • 高齢者特有の疾患背景や社会的問題、治療方針を学ぶ事ができて、とても勉強になりました。 CV挿入手技も他科に比べ経験頻度が多く、有難かったです。
  • 毎日まとめをしてくださり、とても勉強になりました。治療方針がかわるたびに伝えて下さり、チームとして働いていると実感がわきとても嬉しかったです。
  • 高齢診療科では他の科よりも非常に多くの手技を実践することが出来ました。先生方のご指導も丁寧で分かりやすく、非常に勉強になりました。一方で、幅広い疾患があり、複雑な病態や、輸液管理、施設や退院関連の知識など、最初に回る科としてはかなり多くの知識が求められ、ハードルは高いように感じました。
  • 認知症の末期の方を他科では診れないので勉強になりました。

Q.最後に、後輩や同級生が次に高齢診療科をローテーションするとしたら、あなたはどんな事を伝えたいですか?(自由記載)

  • 大学病院で最後を迎えられる方も多く、どうやって患者様に寄り添っていくべきなのかなどを学べるとても良いローテンションです。
  • 総合内科医として先生方からいろいろな知識を教えていただき、高齢の認知症やせん妄、不穏といった神経学的な知識から臨床で対応できる治療薬物の選択方法などわかりやすく教えていただけます。
  • 楽しいよ。
  • 業務に忙殺されることも少なく、基本的な病棟知識を確認する機会になりました。また先生方も研修医と話しながら診療を進めて下さいます。落ち着いて勉強することができました。
  • 全身を診れて非常に勉強になります。基本的な輸液や栄養、エコーについても学べます。
  • 他の科では学べない特殊な科なので、終末医療もしっかり学んで欲しいです。
  • 高齢者特有の病態だけでなく、一般的な内科疾患の管理も学ぶことができ、勉強になります。
  • 高齢者に対する診療を通じて、患者さん1人1人をどう診ていくのかを学ぶことができ、とても勉強になると伝えたいです。
  • 患者の全身管理や手技をバランスよく学べる科だと伝える。
  • 退院後にどこに帰るかまでイメージして患者さんを診ているとより勉強になると伝えたい。
  • 入局を考えていなくとも、1度は回る価値があると思う。研修期間を6週など長期にするとより勉強になる。
  • 退院支援に関して高齢診療科は特に気にすると思うので、そこを学べると主治医になったときに役に立つと思う。
  • まとめの場がすばらしいフィードバックの場になるので、その時に質問するととてもいい勉強になると思います。
  • 高齢者特有の治療や社会的問題をしっかりと経験、勉強できる良い機会です。
  • 内科全般を一気に学ぶ機会があって勉強するチャンスだと思います。
  • 他の診療科よりも地域医療連携に関われる診療科で介護施設の特色が分かる科です。