6年ぶりに復活!当院ゆかりの「あんずゼリー」を入院食として提供

作成日時:2017年06月22日

 杏林大学の名前「杏林」は、中国の故事に由来しています。その昔、中国の廬山に董奉という名医がいて、治療をしても治療代は受け取らず、代わりにあんずの苗を植えさせたところ、やがて10万余本のあんずの林をなしたという故事から、後世、良医のことを杏林と呼ぶようになりました。

 この故事に因んで、病院がある杏林大学の三鷹キャンパスの構内には、あんずの木が50本ほど植えられおり、この時期になると直径4センチ前後の杏色の綺麗な実をつけます。

 杏林大学病院栄養部では、このあんずを使用したゼリーを平成22年から入院食として提供しましたが、24年から不作続きのため提供を控えていました。しかし、栄養部スタッフの「構内のあんずを使った入院食を提供したい」という想いから今年も不作気味でしたが、植木を手入れしている業者さんに選りすぐりのあんずの実を摘み取ってもらい、約350食の一般食のデザートとして6月16日(金)の夕食に提供されました。

 6年ぶりのあんずゼリー復活に入院患者さんからは「とても美味しかった」と好評をいただき、栄養部 塚田芳枝副部長は、「毎年、構内のあんずを使った入院食を提供したいと思っていましたが、残念ながら不作続きだったため叶いませんでした。今年も豊作とは言えませんが、杏林といえば、やはりあんずです。すべての患者さんに提供は出来ませんでしたが、また来年も作りたいと思います」と話していました。