嚥下障害の予防と改善をめざして「健康長寿講演会」を開催

作成日時:2019年11月19日

 当院は三鷹市老人クラブ連合会と合同で、高齢者の健康維持をテーマとした講演を年2回開催しています。
 11月18日には市内にある元気創造プラザで、嚥下障害をテーマに当院耳鼻咽喉科の嚥下チームが講演を行い、約50名の市民が参加しました。
講演会の冒頭では、三鷹市老人クラブ連合会の高橋景市会長が「講演会を通して、これからも健康に長生きしていきましょう」と挨拶しました。続いて唐帆健浩准教授が、「嚥下の仕組みと検査、手術について」という演題で、ものを飲み込む仕組みや嚥下障害の症状や原因、嚥下機能の検査方法、検査により障害が判明した際の対処法として嚥下指導や訓練、手術などがあることを説明しました。
次に、摂食・嚥下障害看護認定看護師として嚥下外来等で対応している中村みゆき看護師が、食事の際の注意事項として、ゆっくり、少量ずつ食べることや誤嚥性肺炎の予防として口腔ケアが大切であることなどを話しました。
 リハビリテーション室 林 良幸言語聴覚士からは、自分でできる嚥下リハビリテーションとして、喉や口腔内の筋肉を鍛える体操などが紹介され、参加者はさっそく体験しました。
 最後に、渡部みずき管理栄養士が、嚥下に注意が必要となる形態の食品を紹介し、とろみをつけるなどの調理方法をアドバイスしました。
講演後には参加者から、起床後の口腔ケアの方法や誤嚥後の肺の状態についてなど、多くの質問が寄せられました。
 今回も杏林学園の関連会社である(株)KRLから、院内の介護ショップで販売している補助食品などのお土産が参加者に配られ、講演会は終了しました。


唐帆准教授

林 言語聴覚士
 

中村看護師

皆でリハビリ体操

渡部管理栄養士