ピアノと弦楽器による秋の調べ 第78回院内コンサートを開催

作成日時:2018年10月16日

 10月13日(土)、桐朋学園大学音楽学部による第78回院内コンサートが当院外来棟の待合ロビーで開催され、入院患者さんや付き添いの家族等100人程がピアノとカルテット(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロの弦楽四重奏)による演奏を楽しみました。

 今回はピアノの竹澤勇人さん(大学3年)、ヴァイオリンの三澤響果さん(ソリスト・ディプロマコース2年)、ヴァイオリンの東亮汰さん(大学1年)、ヴィオラの山本一樹さん(大学4年)、チェロの鈴木海市さん(ソリスト・ディプロマコース2年)で結成されたアンサンブルでした。
 曲目は、ベートーベンの「ピアノソナタ 第31番 変イ長調 op.110」と「ピアノ協奏曲 第5番 op.73『皇帝』」が演奏されました。「皇帝」は、本来はピアノとオーケストラのために書かれた作品ですが、今回は、オーケストラの部分を弦楽四重奏だけで演奏する高度な技術が披露されました。ピアノ演奏も力強さと優しいタッチからなる音楽表現がとても素晴らしく、40分の大曲をアンサンブルだけでも重厚感のある音で表現した演奏は、来場者を大きなコンサートホールで聴いている感覚にさせてくれました。
 

 本学園松田博青理事長のアンコールのリクエストでショパンの「木枯らし」が演奏されると、大きな拍手が待合ロビーに鳴り響きました。
 演奏会終了後、桐朋学園理事長の河原勇人氏から来場者へ感謝の意が述べられました。ピアノを演奏した竹澤勇人さんが、日本音楽コンクールの本選に出ることが紹介されると、松田理事長から激励の言葉が送られました。若い音楽家の演奏に、元気をもらい癒しを感じた一時でした。
 次回の第79回院内コンサートは12月8日(土)を予定しています。

左:本学園松田理事長、右隣:桐朋学園河原理事長