日本胸部外科学会関東甲信越地方会で片平研修医が発表奨励賞

作成日時:2021年06月09日

 6月5日に東京都千代田区で開催された第186回日本胸部外科学会関東甲信越地方会で、当院 片平勇介研修医が研修医と医学生へ贈られる発表奨励賞を受賞しました。
 日本胸部外科学会は1948年に胸部外科学の学術研究に関する事業を通して、胸部外科学の進歩と普及に貢献し、学術文化の発展と国民の医療福祉に寄与することを目的に創立され、約8,200の会員を有する歴史ある学会です。同学会では研修医や医学生の発表の場を設け、若い医師の教育にも力を入れています。
 片平研修医の発表演題は「家族歴と肺嚢胞の特徴からBirt-Hogg-Dube症候群を疑い診断しえた気胸の1例」です。若年男性の気胸は通常、その多くが原発性自然気胸と診断されます。その中である一例は、気胸の家族歴と特徴的な肺嚢胞を認めたことからBirt-Hogg-Dube症候群を疑い、遺伝子検査を実施して診断を特定することができました。地方会では、この貴重な症例を発表しました。文献的考察を含めて臨場感あふれる報告をし、質疑応答にも的確に対応できたことが、今回の受賞につながりました。
 片平研修医は「今回、初めての学会発表で何もわからない中で呼吸器・甲状腺外科の先生方に丁寧にサポートして頂きながら準備をして発表に臨みました。疾患についてだけでなく具合的な発表の仕方も詳しく教えて頂けたおかげで落ち着いて発表することができました。このような発表の機会を頂き、さらに奨励賞も受賞できたことを大変うれしく思っています。今後とも更に研鑽を積んでいきたいと思っています。この度は誠にありがとうございました」と話しています。

指導教員の呼吸器・甲状腺外科 橘 啓盛学内講師と片平研修医(右)