病院・診療科について重傷火傷のロシア人患者を日本へ移送 杏林大病院で入院・治療
作成日時 2011年08月14日
8月7日(日)ロシア連邦ハバロフスク地方において石油精製工場で火災事故が発生し、5名が負傷、そのうち2名が全身火傷の重傷を負い、10日夜、ロシア連邦から日本の外務省に火傷医療の専門家の派遣要請があり、当杏林大学病院高度救命救急センターの山口芳裕センター長と佐藤明実看護師が11日夕、成田から現地に向かいました。山口センター長らは国立ハバロフスク地方第二病院に入院した重傷火傷の2名の治療にあたっていましたが、このうちコレスニコフ・アレクセイさん(32歳)はとりわけ症状が重く一日ごとに悪化、同地方では皮膚バンクのシステムがないことなどから、現地の医療関係者から「日本に移送して治療を受けさせたい」との申し出があり、患者の家族からも「搬送の危険性を承知の上で1%でも救命の可能性があるならそれに賭けたい」との希望が伝えられ、日本へ移送することになったものです。
コレスニコフ・アレクセイさんは、高濃度酸素の人工呼吸器を装着して14日午前、妻のベリュク・リュドミラさんやロシア人医師・看護師、山口教授、佐藤看護師らに付き添われて現地を出発して成田に着き、同日午後、東京・三鷹の杏林大病院高度救命救急センターの集中治療室に入院しました。
コレスニコフ・アレクセイさんは体表の95%が火傷を負い、ほとんどが3度の深い火傷で極めて重篤な状態にあり、血が止まりにくくなる症状や感染症も始まっているということです。本院高度救命救急センターでは15日(月)に火傷部分の40%を植皮する手術を行うことにしています。
山口芳裕センター長は「一般的には体表40%台の火傷が生死の境目となるので極めて重篤な状態だが、センターの総力を挙げて救命に努めたい」と話しています。
コレスニコフ・アレクセイさんは、高濃度酸素の人工呼吸器を装着して14日午前、妻のベリュク・リュドミラさんやロシア人医師・看護師、山口教授、佐藤看護師らに付き添われて現地を出発して成田に着き、同日午後、東京・三鷹の杏林大病院高度救命救急センターの集中治療室に入院しました。
コレスニコフ・アレクセイさんは体表の95%が火傷を負い、ほとんどが3度の深い火傷で極めて重篤な状態にあり、血が止まりにくくなる症状や感染症も始まっているということです。本院高度救命救急センターでは15日(月)に火傷部分の40%を植皮する手術を行うことにしています。
山口芳裕センター長は「一般的には体表40%台の火傷が生死の境目となるので極めて重篤な状態だが、センターの総力を挙げて救命に努めたい」と話しています。