より高画質・高速化へ 最新型MRI装置を導入

作成日時:2021年11月18日

 外来棟地下1階放射線科に新型MRI装置「Ingenia Elition 3.0T X」が導入され、11月中旬から運用を開始しています。
 都内では当院が初導入となるこの装置では、従来よりも画像の解像度やコントラストが飛躍的に向上し、高い画質が得られます。特に水分子の拡散運動を画像化した拡散強調画像では、コントラストが最大70%向上し、従来の脳梗塞の診断に用いる頭部の拡散強調画像だけではなく、DWIBSという全身を一度に撮像する拡散強調画像においても良好な画質が得られ、悪性腫瘍やその転移の早期発見に役立つことが期待されます。
 その他に、腰椎などにある神経根の病変も鮮明に捉えることができるようになった他、心臓領域では、冠動脈を造影剤を用いずに描出することが可能になります。さらに、撮影が高速になったことで、検査時間を最大50%短縮できるようになり、スクリーニング検査時における患者さんの負担を軽減できるようになりました。また通常MRI検査は磁力の操作によって非常に大きな音が鳴り響きますが、本装置に付属されたイヤホンから流れる音楽と、より快適に設計された撮影台のマットレスでリラックスしながら、検査を受けることができます。