円滑な検査運用をめざして 臨床検査部の業務改善

作成日時:2023年05月30日

 杏林大学医学部付属病院では、患者さんの検体検査をより円滑に行うために臨床検査部の業務改善を進めています。
 まず5月から、新規に導入した検体検査システムが稼働しています。これは、コレステロール・クレアチニンなどの生化学検査を行う分析装置「TBA™-FX8」3台と、検査項目ごとに採血管から血液を検査容器に分注し、搬送するシステム「MPAM+™」です。新しい分析装置は、従来に比べ20項目多く検査試薬を搭載することができます。これによって、今まで外部に委託していた一部の検査項目を院内で分析できるようになり、項目によって1~3日程早く検査結果が出せるようになります。また、検体を仕分けし、検査装置へ搬送するという一連の流れがより円滑に自動化されたことで、全体の検査スピードを向上させることができました。
 さらに、年末までに血液検体の自動冷蔵システムを導入する予定です。これによって、入院患者さんを中心とした検体の再検査が格段に早く行えるようになり、患者さんの病状把握や治療を円滑にすることが可能となります。
 こうした一連の取り組みによって、検査技師の業務改善が図られ、一層の臨床検査サービスの改善を行っていきます。

生化学自動分析装置
生化学自動分析装置に検査試薬をセット
様々な検査を行う臨床検査部
分注・搬送システムに採血管をセット