G7広島サミットの救急医療に当院が協力

作成日時:2023年06月06日

 5月19日から3日間開催されたG7広島サミットで、当院が救急医療チームを現地に派遣し、要人らの医療支援に当たりました。サミットへの救急医療チームの派遣は、2000年開催の九州・沖縄サミットを初回として、今回で5回目となりました。
 現地で活動を行ったのは、高度救命救急センターの海田賢彦准教授、持田勇希助教、手塚知樹主任看護師補佐、それに庶務課の橋詰崇課長の4人です。
 サミット前日の5月18日から終了翌日の22日まで、4人は県立総合体育館に設営された国際メディアセンターの医務室で活動を行いました。当院や北海道、九州の大学病院など合わせて5つの病院から派遣されたチームが、各都道府県から派遣された厚生労働省関係の職員とチームを組み、日勤、準夜、深夜とシフト制を取りながら、24時間体制で国内外の要人とメディア関係者の救護や診療を行いました。
 今回のサミットでは、ウクライナのゼレンスキー大統領が急きょ参加したこともあって、サミット会場や周辺では24時間体制の厳重な警備体制が敷かれ、救急医療スタッフも緊張感が漲る中での対応となりました。
 参加した4人は、「2019年に開催されたG20大阪サミットとは異なり、今回は胃腸炎や転倒などによる患者さんが多く、開催場所に応じた柔軟な対応と周到な準備の必要性をあらためて感じました。今回の経験を7年後に再び日本で開催される予定のG7サミットでの医療支援に生かせるよう、今後も業務の向上に取り組んでいきたいと思います。今回、広島サミットの参加に伴い、各種調整にご協力いただいた関係者の皆様には厚く御礼申し上げます」と話しています。

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