耳鼻咽喉科先進的な医療への取組み

鼻中隔湾曲症に関しては、矯正困難な前彎曲を伴っている患者には、これまでのオーソドックスな方法のみならず、Open-septorhinoplasty、Hemitoransfiction法など最新の主義を用いている。アレルギー性鼻炎には、粘膜下下鼻甲介骨切除から下鼻甲介内での後鼻神経切断術を行い、より低侵襲で効果の得られる術式を用いている。上述の好酸球性鼻副鼻腔炎をはじめ、アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎、IgG4関連疾患、歯性副鼻腔炎、鼻副鼻腔乳頭腫など、様々な鼻副鼻腔疾患に対して最新鋭のナビゲーションシステムと鮮やかな4Kのモニタリングシステムの下、内視鏡下鼻副鼻腔手術を施行し、とても良い術後成績が得られている。さらに頭頸部腫瘍摘出の中で耳下腺腫瘍や甲状腺腫瘍に対してNIM responseを用いて、顔面神経や反回神経の温存を的確に行っており、より安全で速やかな手術の施行につながっている。慢性中耳炎等による鼓膜穿孔に対しては、2019年11月に患者さんの負担が少ない新しい鼓膜閉鎖法(リティンパ®)が保険適用された。リティンパ®とは、鼓膜の穿孔部に鼓膜再生の土台となるゼラチンスポンジを挿入し、細胞増殖因子のトラフェルミン(bFGF)を添加することにより鼓膜再生を促す手術であり、従来の鼓膜形成術に比べて皮膚を切開する必要がなく、局所麻酔による短時間の日帰り手術で済み、患者さんの負担を大きく軽減することができる。当院では、適応に応じて手術室にて局所麻酔下に施行し、1 泊入院にて経過観察も行っている。歯性副鼻腔炎における細菌叢には、特徴があり原因となる歯の加療も必要となる。手術において視野の良い下鼻甲介や鼻涙管を温存した、medial maxillectomyを施行し、原因歯根部の病的粘膜を可及的に除去している。これらの様々な手術主義においての当科の特徴は、近年のニーズに答える様、低侵襲、短期入院を目指している。

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