大学ホーム外国語学部一般の方論文・翻訳コンテスト第5回論文「中学生や高校生に携帯電話は必要なのか?」

論文・翻訳コンテスト

中学生や高校生に携帯電話は必要なのか?栃木県立 宇都宮中央女子高等学校 二年 神阪容子

 私は中学生や高校生に携帯電話はまだ必要ないと思います。

 なぜなら、携帯電話のメールや@モードに没頭し過ぎている中学生、高校生が多い気がするからです。

 私が高校に入学した当時は、校内で携帯電話を使用する事が可能でした。なので、入学式当日から携帯電話をほぼ常に、触っている様な人が数人居ました。

 私はクラスの人達と早く打ち解けたいと思っていましたが、その様な人達に話しかけて良いのかどうか、少し戸惑いました。

 きっとその人達は、何の意図もなく、ただ普段通りに、携帯電話を使っているのだと思います。しかし、周りの人達の中には、話しかけるタイミングや、邪魔にならないかどうかなど、気を使ってしまう人も居ると思います。なので、せめてこの様な状況の時位は、携帯電話を使うのは止めた方が良いと思いました。同時に、携帯電話を使う上でのマナーは大変難しいと思いました。

 また、私は皆で楽しく会話している時に関わらず、その中の一人に携帯電話に夢中になられた事があります。

 本人は夢中になっていたので、周りの人の目に気を使う事はないと思います。しかし、その他の会話をしている人達は、その人が楽しくないため、携帯電話を使用しているのかなどと、とても気を使ってしまいます。

 やはり携帯電話を使うと、そればかりに気を取られ、空気を読めなくなってしまうので、気を付けなければならないと思います。

 けれど私も携帯電話はとても便利だと思う事もよくあります。

 例えば、部活動での緊急連絡、同窓会の案内などのメールが送られて来た時、その便利さを実感します。しかしよく考えれば、中には、様々な理由などで携帯電話を持っていない人もいます。その様にメールを当たり前の連絡手段として考えてしまうと、その様な人達は、情報・連絡などが伝えられずに困ってしまう場合が出てくると思います。そのように、携帯電話を持っている人、持っていない人の間で差が生まれてきてしまう事を考えれば、それ以外の連絡方法を考える必要があると思います。

 それによく考えれば、「携帯電話は持っていて当たり前」という考えは、持っていない人から見ると、とても自己中心的な考えだと思います。この様な事からも、携帯電話を持つ時には考えるべき問題がたくさんあると思います。

 しかし、プロフィール・掲示板などで、自分の見た事のない人とやりとりをしたり、友達になれる事はとても魅力的であると思います。けれど、その様な機能を使う時には、様々な危険も伴います。その様な危険は、自らが気を付けていても、巻き込まれてしまう事があります。それに、知らない人と知り合うための時間よりも、実際に自分の友達と一緒に過ごし、仲を深め合う方が、とても大切だと思います。

 もし、携帯電話で会った事のない人と友達になる時間と、実際の友達を作る時間を両立する事ができたならば、それはとても良い事だと思います。しかし、その二つを完璧に両立するのは、とても難しい事だと思います。その様な事を考えると、やはり携帯電話を多少犠牲にしても良いのではないか、と思います。

 この様に、携帯電話を使う時には、私達が守らなければならないマナーもありますが、その他にも相手に気を使い、空気を読んで使わなければならないと思います。やはり、この気を使い、空気を読むという事は、経験の浅い中学生・高校生にはかなり困難であると思います。しかし、これらが出来ないと、一緒に居る人に不快に思わせてしまうと思います。なので、これらがまだ十分こなせない、中学生、高校生は携帯電話を持つにはまだ早いと思います。それに、中学生・高校生という時間は、一生に一時しかないので、それを携帯電話に使うのは、もったいないと思います。中学生や高校生は携帯電話という「目に見えない世界」に夢中になるよりも、「今自分が存在する世界」に目を向けて、一生懸命生きた方が、自分が将来生きていく為になり、良いと思います。

 なので私は、中学生や高校生は携帯電話を持つには知識・経験が浅く、その上それ以外にも夢中になれる事が沢山在存するので、必要ないと思います。

このページのトップへ

PAGE TOP