医師臨床研修マッチング結果 定員充足率は3年連続100%に

作成日時:2017年10月25日

 医師臨床研修マッチング協議会は、10月19日、平成29年度の医師臨床研修マッチング(研修医マッチング)の最終結果を発表しました。
 研修医マッチングは、医師免許を得て病院で臨床研修を受けようとする希望者と病院側の研修プログラムを、双方の希望を踏まえた上でコンピュータで組合せる仕組みです。
 発表によりますと、大学病院の本院では、当院を含む10の病院で定員を充足するフルマッチになりました。募集定員65名の当院は3年連続のフルマッチです。最終発表に先立って9月22日に行われた中間公表(その時点で第1希望として登録している人数)では、当院は79名であり、全国80の大学病院本院では、東京医科歯科大学の101名、東京大学の86名に続く第3位でした。募集定員と希望者の比率を示す充足率は、当院は121.5%で第1位でした。
 マッチした人(つまり採用内定者)の内訳を見てみると、65名のうち本学医学部出身者は全体の60%に留まって外部の大学出身者が増える傾向が続いており、中間公表の第1位希望者数や定員充足率等から考えても、当院の臨床研修の評価が高まっていることをうかがわせます。
 この度マッチした学生は、2月に行われる医師国家試験を受験し医師免許を取得したのち、4月から当院で初期臨床研修を行います。
 今回の結果について、当院総合研修センター長の赤木美智男教授は、「選考試験の受験者数も昨年度に比べて大幅に増加し、3年連続でフルマッチの結果を得たことは大変喜ばしいことです。病院全体でより良い研修システムの構築に努力してきた成果であり、研修医教育に御協力下さった患者さんも含めて、関係者に篤く感謝申し上げます。特に現場で実際に研修医の指導に当たる先輩医師達の熱意が、本学のみならず他大学の学生にも伝わったのだと思われます。
 来年度から開始される新しい専門医養成の制度に対しても、研修プログラムなどの準備が整い、現在第1次募集中です。他院で臨床研修を行っている研修医の方も是非総合研修センターホームページなどで情報をご覧になり、進みたい専門領域のプログラムに応募していただきたいと思います。病院の見学は随時受けつけています」と話しています。