高度救命救急センター先進的な医療への取組み

1・2次救急外来に独歩や救急車で来院された患者さんのうち、内科・外科領域の患者さんに対してトリアージを適宜行い、緊急度・重症度を判断して、入院加療や手術を含む緊急処置などが、必要な場合に遅滞なく行われるように取り組んでいます。

急性冠症候群(急性心筋梗塞、不安定狭心症)、急性大動脈解離、重症不整脈、急性肺塞栓症などの急性循環器疾患に対しては、24時間体制で循環器科医が即時対応しています。目撃者のある心肺停止患者様に対する心肺蘇生療法として、経皮的心肺補助療法(PCPS、percutaneous cardio pulmonary support)の使用や、蘇生後の低体温療法を、TCCTと循環器科医が協力して積極的に取り入れています。 急を要する脳疾患、特に脳卒中、頭部外傷に対しては、脳神経外科医が24時間即時対応しています。重症多発外傷の診療では、先進医療として、経皮的大動脈遮断術を利用した緊急の出血コントロールや、腹部実質臓器損傷に対する動脈塞栓術(transcatheter arterial embolization; TAE)などの血管IVR(インターベンショナルラジオロジー;放射線学的手技を応用して行う治療法)、重度不安定型骨盤骨折に対する集学的治療などを行っています。TCCTが脳神経外科医、整形外科医と協力して、24時間体制で診療にあたっています。

当高度救命救急センターでは、敗血症、多臓器不全を来した重症患者や、重症膵炎など 内科的重症疾患に対する非血管IVRなどの先進医療も積極的に行っています。