呼吸器内科先進的な医療への取組み
高分解能CTや気管支鏡検査からの高度な情報を総合して、難治性感染症の病原微生物を迅速に同定し適正な抗菌薬の治療を行います。特殊な間質性肺疾患や肺癌の早期診断、肺気腫症の進行度の判定にも有用です。肺癌治療では効果の増強と副作用の軽減を主体とした癌化学療法薬の先進的な取り組みをしています。気管支喘息では精密な気道過敏性検査から、早期吸入療法の導入にも取り組み呼吸機能の改善が得られています。
●Precision Medicine(プレシジョンメディシン)への取り組み
SCRUM-Japan(スクラム・ジャパン)への参加
SCRUM-Japan(スクラム・ジャパン)は、全国約200医療機関と10数社の製薬会社が参画し、アカデミアと臨床現場、産業界が一体となって、日本のがん患者さんの遺伝子異常に合った治療薬や診断薬の開発を目指す、世界最先端のプロジェクトです。 当科でも2013年の開始時から希少肺がんの遺伝子スクリーニングネットワーク「LC-SCRUM-Japan」(エルシー・スクラム)に登録しております。 この研究へ参加をご希望していただいた場合は、がん遺伝子異常のスクリーニング検査を無償で受けることができます。この検査である特定の遺伝子異常が確認された時は、それらの遺伝子異常にあった治験や臨床試験へのご紹介が可能となります。 当院では肺がんが疑われた時、診断のために行う気管支鏡検査やCTガイド下生検時に、「LC-SCRUM-Asia」へ検体が提出できるように対応しております。多摩地区で参加している施設は少なく、ご希望の方は遠慮なくご相談をいただければと思います。