血液内科先進的な医療・研究
先進的な医療への取組みについて
当科では、以下のような先進的医療を行っています。
1. 急性白血病
2. 慢性骨髄性白血病/骨髄増殖性腫瘍
3. 悪性リンパ腫
4. 多発性骨髄腫
5. 骨髄異形成症候群
6. 同種造血幹細胞移植
当科で実施している臨床研究について
JALSG(特定非営利活動法人日本成人白血病治療研究機構)
JALSG(Japan Adult Leukemia Study Group:日本成人白血病治療研究機構)は、白血病およびその類縁疾患に対する標準治療の開発を目的として、様々な多施設共同臨床研究を実施する機関です。当施設は、この研究グループに参加し、臨床研究の推進に尽力しています。 現在、実施中の臨床研究は以下の通りです。
- JALSG参加施設において新規に発症した全AML、全MDS、全CMML症例に対して施行された治療方法と患者側因子が5年生存率に及ぼす影響を検討する観察研究(前向き観察研究 -JALSG AML/MDS/CMML Clinical Observational Study(JALSG-CS)-17-) 【公開文書】
- JALSG CS-17研究付随研究 急性骨髄性白血病を対象としたクリニカルシークエンスの実行可能性に関する研究(JALSG CS-17-Molecular)【公開文書】
- 前向き観察研究に登録された骨髄異形成症候群における、同種移植までの橋渡し治療と移植成績の検討(JALSG AML/MDS/CMML Clinical Observational Study (JALSG-CS)-11-MDS-SCT)【公開文書】
- 初発BCR-ABL陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)を対象としたダサチニブ、ポナチニブ併用化学療法および造血幹細胞移植の臨床第Ⅱ相試験(JALSG-PhALL219)
- 高齢者急性骨髄性白血病(AML)の層別化により化学療法が可能な症例に対して若年成人標準化学療法の近似用量を用いる第Ⅱ相臨床試験(JALSG-GML219)
- 再発急性前骨髄球性白血病(APL)に対するTamibarotene(Am80)と亜ヒ酸(ATO)の併用、寛解後療法としてGemtuzumab Ozogamicin(GO)を用いた治療レジメンの有効性および安全性検証試験-第Ⅱ相臨床試験-(JALSG-APL219R)
- 慢性期慢性骨髄性白血病患者に対するポナチニブ維持療法後のチロシンキナーゼ阻害薬再中断試験(JALSG CML-RE-STOP219)
- 再発または難治性のFLT3遺伝子変異陽性急性骨髄性白血病患者を対象とするMEX(ミトキサントロン/エトポシド/シタラビン)とギルテリチニブの逐次療法の非盲検、他施設共同、前向き介入試験(JALSG -R-FLT3-AML220)
- t(8;21)およびinv(16)陽性AYA・若年成人急性骨髄性白血病に対する微小残存病変を指標とするゲムツズマブ・オゾガマイシン治療介入の有効性と安全性に関する臨床第Ⅱ相試験(JALSG CBF-AML220)
- 本邦の初発APLに対するATRA+ATO療法の他施設共同第Ⅱ相試験(JALSG APL220)
- 高齢者急性骨髄性白血病(AML)の層別化により化学療法が可能な症例に対して若年成人標準化学療法の近似用量を用いる第Ⅱ相臨床試験(JALSG GML219)
- 小児・AYA・成人に発症したB前駆細胞性急性リンパ性白血病に対する多剤併用化学療法の多施設共同第Ⅲ相試験(JPLSG-ALL-B19)
- 小児・AYA世代および成人T細胞性急性リンパ性白血病に対する多施設共同後期第Ⅱ相臨床試験(JPLSG-ALL-T19)
- 前方視的観察研究に登録された治療関連急性前骨髄球性白血病における長期予後と治療実態調査(観察研究)–JALSG CS-07/11–tAPL study–【公開文書】
- 高齢者古典的ホジキンリンパ腫の臨床病理学的特徴と治療に関する多施設共同後方視的観察研究【公開文書】
- 網羅的遺伝子解析を用いた骨髄増殖性腫瘍の病態解明と診断治療法の開発【公開文書】
- 非血縁臍帯血移植および非血縁末梢血幹細胞移植においてGVHD予防法とanti-thymocyte globulin投与が移植後免疫再構築に及ぼす影響についての検討【公開文書】
- ALK陽性未分化大細胞型リンパ腫におけるTP53欠失が与える臨床的影響【公開文書】
- タクロリムス単独の免疫抑制による骨髄破壊的臍帯血移植の治療成績に関する後方視的研究【公開文書】
- 低用量抗胸腺グロブリンを併用した強度減弱前処置による臍帯血移植に関する後方視的研究【公開文書】
- Fludarabine/Busulfan/Melphalanの前処置による臍帯血移植の治療成績に関する後方視的研究【公開文書】
- 非Hodgkinリンパ腫の対する同種造血幹細胞移植の治療成績に関する後方視的研究【公開文書】
- 骨髄異形成症候群に対するアザシチジン療法および同種造血幹細胞移植の治療成績に関する後方視的研究【公開文書】
- 造血器悪性疾患の同種造血幹細胞移植後再発に対する救援療法としての臍帯血移植の治療成績に関する後方視的研究【公開文書】
- 造血器悪性疾患に対する初回同種造血幹細胞移植後に再発した症例の転帰に関する後方視的研究【公開文書】
● 詳しくはJALSGのホームページをご参照ください。
JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)
JCOG(Japan Clinical Oncology Group)は、国立がん研究センター研究開発費研究班を中心とする共同研究グループで、がんに対する標準治療の開発を目的として、様々な多施設共同臨床研究を実施する機関です。
血液領域ではリンパ腫グループが設置され、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫が主な対象疾患です。
当施設は、この研究グループに参加し、臨床研究の推進に尽力しています。
現在、実施中の臨床研究は以下の通りです。
1. 未治療低腫瘍量進行期濾胞性リンパ腫に対するリツキシマブ療法早期介入に関するランダム化比較第Ⅲ相試験(JCOG1411: FLORA study)
2. 高齢者または移植拒否若年者の未治療多発性骨髄腫患者に対するダラツムマブ+メルファラン+プレドニゾロン+ボルテゾミブ(D-MPB)導入療法後のダラツムマブ単独療法とダラツムマブ+ボルテゾミブ併用維持療法のランダム化第Ⅲ相試験(JCOG1911: B-DASH study)
3. 未治療高腫瘍量濾胞性リンパ腫に対するオビヌツズマブ+ベンダムスチン療法後のオビヌツズマブ維持療法の省略に関するランダム化第Ⅲ相試験(JCOG2008: MAIN study)
● 詳しくはJCOGのホームページをご参照ください。
疫学調査「血液疾患登録」
本研究は、日本血液学会が主導し、新たに発生した血液疾患患者さんの実態を調査する疫学研究です。ほとんどすべての血液疾患について、その発生頻度、地域差、年次推移、予後などを明らかにする目的で行われます。当施設で何らかの血液疾患であると診断された患者さんが対象となります。
詳しくは日本血液学会からのご案内をご覧ください。
造血細胞移植および細胞治療の全国調査
本研究は、日本造血細胞移植学会および日本造血細胞移植データセンターが主導し、我が国で行われた造血細胞移植および細胞治療の患者・ドナーの情報を集積し、移植方法別、疾患別の治療成績などを明らかにする臨床研究です。当施設で自家または同種造血幹細胞移植を受けられたすべての患者さんが対象となります。
詳しくは日本造血細胞移植データセンターからのご案内をご覧ください。
その他の多施設共同臨床研究
その他の臨床研究グループにて行われる多施設共同臨床研究は以下の通りです。
当施設独自で行っている臨床研究
当施設独自で行っている臨床研究は以下の通りです。