リハビリテーション室症例数・実績

活動内容と実績(2023年度)

診療業務

リハビリが関わる病態は、⑴脳卒中・脳外傷、⑵脊髄損傷・疾患、⑶関節リウマチを含む骨関節疾患、⑷脳性まひなどの発達障害、⑸神経筋疾患、⑹四肢切断、⑺呼吸・循環器疾患である。1987年のリハビリ室発足当初の対象は整形外科疾患が約80%を占めていた。2023年度の入院患者を診療科別でみると図 1 のごとく、脳神経外科16.2%、脳卒中科12.8%、循環器内科10.5%、整形外科10.3%、呼吸器内科6.4%の順であった。リハビリ介入患者の平均年齢は71.8歳であり、70歳代、80歳台で入院処方の約56%を占めている。診療報酬上の疾患別リハビリ区分の内訳は図 2 のごとく、脳血管疾患41.7%、運動器疾患16.0%、廃用症候群13.6%、心大血管疾患13.4%、呼吸器疾患13.0%、摂食機能療法2.1%であった。

診療実績の動向

リハビリは保険診療報酬の規定によって、療法士 1名あたりが 1日に治療できる患者数の上限が決められている。そこで患者数の増加に対応すべく2008年度にはPT11名、OT3名、ST2名の体制から、現在のPT25名、OT10名、ST2名の体制に至った。図3、4のごとく、2023年度の延べ患者数(リハビリ実施回数)、診療報酬(点数)において2022年度とほぼ同様の結果となった。リハビリ室の人員としての増員は図られているが、産休・育休代替職員の不在や、STの人員不足は大きな要因と考えられる。