心臓血管外科概要・特色

診療科概要

充実した設備、スタッフで地域医療の高度な最先端の医療を行っております。救急患者、しかも重症例が多いのも特徴であります。内科、救急はもちろん、放射線科を含む検査部門、手術室、病棟(特にICU)との連携も良く、休日も含む24時間体制で、診断から手術、術後管理まで迅速確実に対応しております。急性心筋梗塞、大動脈瘤(解離、感染瘤、真性瘤および破裂)の症例が多くスタッフもフル稼働です。定時手術でも、人工心肺使用心拍動下冠動脈バイパス手術、自己弁温存弁膜症手術、ステントグラフト使用大動脈瘤治療等、体に優しい低侵襲手術に努めております。手術成績の向上に伴い、80歳以上の高齢者にも積極的に手術を行っております。

末梢血管に関しても、動脈瘤、動脈閉塞、静脈瘤、静脈閉塞、リンパ管閉塞などの幅広い疾患に対して、外来、入院でのきめ細かい検査およびエビデンスに基づいた息の長い投薬・理学療法を実施しております。

「広い分野、最新の技術、均質で安全な医療の提供」をモットーに、いかなる疾患に対しても、良く話を聞き、時間をかけて充分に診察を行い、患者さんに合った最良最善の治療を慎重に行うことを大切にしております。また、重症例、特に救急の場合には、迅速かつ綿密な診断および手術適応判断により治療方針を決定し、万難を排して治療を遂行することが必要であると考えております。

このような診療活動を通し、心臓血管外科専門医認定機構基幹施設、CCUネットワーク大動脈重点施設、また地域医療の質向上を目指した多摩心臓外科学会中心施設としての重責を全うできますよう、教室員一人一人が日々研鑚を積んでおります。

また、2022年4月より開始となる新専門医制度において、杏林大学心臓血管外科修練グループを多摩地区を中心とした6施設で形成し、心臓血管外科専攻医の育成を行っております (診療科ホームページからプログラム概要を閲覧できます)。

当診療科の特色

末梢血管に関しても、動脈瘤、動脈閉塞、静脈瘤、静脈閉塞、リンパ管閉塞などの幅広い疾患に対して、外来、入院でのきめ細かい検査およびエビデンスに基づいた息の長い投薬・理学療法を実施しています。

取り扱っている主な疾患

心臓大血管と末梢血管を対象にしております。

心臓大血管:狭心症、心筋梗塞、弁膜症(大動脈弁、僧帽弁、三尖弁、肺動脈弁、不整脈(心房細動、徐脈)、心臓腫瘍、成人先天性心疾患、胸部大動脈瘤(真性、解離性、感染性)、腹部大動脈瘤、肺動脈塞栓症、収縮性心膜炎、心タンポナーデ

末梢血管:末梢動脈瘤、閉塞性動脈硬化症、急性動脈閉塞、腎不全(内シャント)、静脈瘤、深部静脈血栓症、リンパ管閉塞、末梢血管外傷