消化器内科先進的な医療への取組み
炎症性腸疾患の診療
潰瘍性大腸炎やクローン病などは全国的にも増加の一途を辿っている指定難病です。
2024年度より当科は日本炎症性腸疾患学会認定の指導医2名を擁し、炎症性腸疾患診療における指導施設にも認定されました。難治性の炎症性腸疾患に対しては低分子化合物や生物学的製剤といったAdvanced Therapy(ADT)による治療介入を実践しています。またクローン病の小腸病変のモニタリングにおいて各種バイオマーカーや小腸カプセル内視鏡検査、バルーン小腸内視鏡検査を積極的に行い、より緻密な治療介入を提供しています。
2023年度と比較し、2024年度(4月〜10月)は潰瘍性大腸炎ならびにクローン病の通院患者さんが大幅に増えました。また腸管ベーチェット病や家族性地中海熱などの稀少疾患についても診断、治療を積極的に行っています。
内科治療抵抗例や外科治療介入が必要な場合は、消化器外科のみならず杏林大学炎症性腸疾患包括医療センターと連携していますので、いつでも患者さんをご紹介ください。
また小児科からの移行期医療(トランジション)への取り組みも行っています。ご遠方から東京へ転居される患者さんにとっても、安心してご来院いただけますので、是非ご紹介・ご相談ください。