文系科目中心で受験可能 2018年4月 公認心理師をめざし、保健医療の場で
  必要な心理学の基礎知識を身につける 臨床心理学科が誕生文系科目中心で受験可能 2018年4月 公認心理師をめざし、保健医療の場で
  必要な心理学の基礎知識を身につける 臨床心理学科が誕生

杏林大学の保健学部に臨床心理学科が誕生しました。付属の杏林大学病院での心理実習が強み。国家資格である公認心理師をめざす人を育成します。

臨床心理の分野における「日本初」の国家資格 公認心理師

公認心理師は、平成30年9月に第1回の国家試験が行われた、心理職唯一の国家資格です。本学科は、公認心理師の受験資格要件である学部カリキュラムおよび単位を十分満たしています。また、公認心理師受験資格を得るためには、公認心理師認定のカリキュラムを持つ学部を卒業後、主に公認心理師認定のカリキュラムを持つ大学院に進学し、修了する必要があります。本学では杏林大学大学院保健学研究科に設置予定です。

本学科で学び公認心理師になるまでのステップ

公認心理師への期待

医療における公認心理師の活躍の場は限りなく広がっています。

渡邊 衡一郎 杏林大学医学部教授

 これまでも、臨床心理士をはじめ臨床に携わる心理職はいくつかありましたが、そのほとんどが企業や教育などの場面での活躍に限定されることが多く、実際の医療の現場でメディカルスタッフとして活躍したり、他の医療職と交流する機会は多くはありませんでした。国家資格として認められていなかったために、本来の専門性や能力を活かし、役割を十分に果たす環境が、残念ながら少なかったと言えます。
 一昨年、ついに「公認心理師」という資格が、国家資格として認められました。この公認心理師は、私が関わる精神医療においては、精神療法や心理テストの施行など、その専門性を活かして積極的に臨床に関わっています。我々の教室(精神神経科学)でも、複雑なケースの診断や対応についてなど、公認心理師の方は我々医師と共にいつも活発にディスカッションを行っています。
 公認心理師の一つ一つの実践は、医療行為として保険診療の対象となります。また、医療の現場だけでなく、介護や福祉の領域、さらには行政においても、積極的に活躍する道が拓けてきています。公認心理師は今、国家資格を得てアイデンティティーを確立し、心理に関するあらゆる現場でその専門性を活かして活躍できるようになりました。この優れた資格を習得し、幅広い分野で活躍される人材が育つことを期待しています。

医療領域に強い杏林大学ならではの学び

臨床心理学科での実習時間は、公認心理師の養成カリキュラムの要件を満たす80時間以上。
医療領域での実践に必要な基礎力を修得していくために、病院スタッフや教員の指導による、臨床現場での実習を行います。

医療の要でもあるチーム医療を学ぶための理想的な環境

医学部付属病院と連携の最適環境

多彩な領域・分野の教員たちが指導

学部長からのメッセージ

心身の両面から人を理解するという臨床医学に直結した心理学を学ぶ。

学部長 岡島 康友

 医療・保健施設、あるいは企業や教育現場では、心理的な援助を必要とする人達に焦点が当てられています。臨床心理学科ではこういった現場で心理的課題を解決できる人材を育成しています。
 医学部付属病院を はじめ多くの現場での実習が組まれ、心身の両面から心理学を学ぶことができるのが、本学科カリキュラムの特色です。
 また、開設予定の 大学院修士課程での臨床心理学の履修により、国家資格である「公認心理師」の受験資格も取得できます。
 ヒトの心理に興味のある方、病院、施設、教育現場などで心理的援助をしたいと思う方にはぜひ、臨床心理学科入学にチャレンジしてください。

めざせる領域

公認心理師の活躍が期待される分野は次の5分野ですが、杏林大学では保健学部の特徴を生かし、どの分野でも活躍できるようにカリキュラムを組んであります。

公認心理師が活躍を期待される現場

1保健医療分野

病院、診療所、介護療養型医療施設、保健所、市町村保健センター、精神保健福祉センター、介護老人保健施設など

2福祉分野

障害福祉サービス事業、障害者支援施設、福祉ホーム、児童福祉施設、保育園、認定こども園、救護施設、更生施設、老人福祉施設、地域包括支援センター、婦人相談所、発達障害者支援センター、市町村社会福祉協議会、知的障害者更生相談所、ホームレス自立支援事業、子ども・若者総合相談センター、国立障害者リハビリテーションセンター、のぞみの園など

3教育分野

小学校、中学校、高等学校、大学、教育委員会など

4司法・犯罪分野

裁判所、刑務所、拘置所、少年院、少年鑑別所、保護観察所、更生保護施設など

5産業・労働分野

健康管理センター、相談室、広域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターなど

在学生の声

他領域を学ぶ医療系学科の学生とも交流し、視野を広げたい。

鷲尾 稜太郎
臨床心理学科 3年生

医療の視点と対話の両方を大切にしたい私にとって、保健医療系学部に設置された杏林大学の臨床心理学科は理想的な環境です。公認心理師国家資格に対応したカリキュラム、美しいキャンパス、そして一期生として学科を創っていけることも本学を選んだ理由です。将来は、企業や学校など、組織の中で苦しみを抱える人々を支援できるカウンセラーをめざします。

子どもたちを支える
スクールカウンセラーが目標です。

安藤 紅音
臨床心理学科 3年生

もともと心理学に興味があったうえ、摂食障害に苦しむ友だちの助けになれなかったのが悔しくて、心理職をめざすようになりました。杏林大学を選んだのは、文系大学の心理学科とは違い、人体の構造や機能もしっかり学ぶことができるからです。1年次から実習があるのも魅力でした。先生方との距離も近く「きっと充実した4年間になる!」という手応えを感じています。

学科での学び

カリキュラム

前期課程[1・2年次]

講義科目
  • 心理学概論
  • 心理学研究法
  • 心理学統計法
  • 臨床心理学概論CLOSE UPCLOSE UP
  • 知覚・認知心理学
  • 発達心理学
  • 健康・医療心理学
  • 人体の構造と機能及び疾病
  • 精神疾患とその治療
  • 学習・言語心理学
  • 神経・生理心理学
  • 社会・集団・家族心理学I
  • 心理的アセスメント
  • 心理学的支援法
  • 福祉心理学
  • 教育・学校心理学
実験・実習・演習科目
  • 心理学実験TCLOSE UPCLOSE UP
  • 心理学実験U
  • 心理実習T
  • 精神看護学・精神科リハビリテーション学演習

後期課程[3・4年次]

講義科目
  • 感情・人格心理学
  • 社会・集団・家族心理学U
  • 障害者・障害児心理学
  • 司法・犯罪心理学
  • 産業・組織心理学
  • 公認心理師の職責
  • 関係行政論
実験・実習・演習科目
  • 卒業研究

履修モデル

資格取得のため、学部・大学院で学ぶ

資格取得を目指す人にとって理想的な環境

若槻 裕佳 
臨床心理学科 3年生

杏林大学は、公認心理師を目指したカリキュラムを組んでいて、心理学以外の医療看護領域といった分野も充実しています。4年間で医療の知識とともに心理の基礎を固め、大学院ではより臨床的な内容を学ぶことが出来るので、資格取得を目指す人にとって理想的な環境です。また学部の病院実習は、1年次から組まれていて、高学年の実習に向けてより安心感があります。授業はグループになって話し合うことが多く、実践的な知識を身につけることができ楽しいです。