皮膚科症例数・実績

外来診療の実績(令和元年度)

 当科外来の令和元年度患者総数は36,212名である。このうち新患患者数は4, 366名で、うち紹介患者は 2,049名で、紹介率は80.5%である。他科からの紹介患者数は727名である。

 専門外来は週1 回、毛髪外来、アレルギー外来、腫瘍・レーザー外来、乾癬・発汗外来、総合診断外来、バイオ外来の6つを開いており、それぞれ専門性の高い検査、治療を行っている。なお、専門外来の診療内容、および令和元年度年間受診者数は以下の通りである。

  • 毛髪外来:3,344名
  • アレルギー外来:接触皮膚炎、薬疹等の精査、166名。 
  • 腫瘍外来 : 腫瘍の経過観察、145名。
  • 乾癬・発汗外来:外用、内服、紫外線療法の組合せによる乾癬等の治療および汗が病態に関与した疾患の生理機能の検討、108名。
  • 総合診断外来:診断、治療の困難な症例に対する診察、視覚機器を用いての説明、87名。当科では診断目的、あるいは治療経過を把握するための皮膚生検を多数行っており、総件数は600件である。
  • バイオ外来:生物学的製剤を用いた、難治性炎症性皮膚疾患(乾癬、アトピー性皮膚炎)の経過観察。

入院診療の実績(令和元年度)

  • 入院患者総数 639名(月平均53.3名)
  • 死亡患者数 5名
  • 総手術件数 120件
  • 主要疾患患者数
    湿疹・皮膚炎群 5名
    中毒疹、薬疹 30名
    乾癬 1名
    潰瘍、血行障害 1名
    脱毛症 38名
    水疱症、膿疱症 14名
    膠原病・類縁疾患 1名
    アナフィラクトイド紫斑、血管炎 9名
    蕁麻疹 1名
    皮膚腫瘍(悪性) 286名
    皮膚腫瘍(良性) 81名
    化学療法 247名
    感染症(細菌性) 61名
    紅斑群 9名
    感染症(ウイルス性) 83名
    母斑、母斑症 9名
    その他 10名

主要疾患の治療成績(令和元年度)

表1 主要な皮膚悪性腫瘍の入院患者数(人)

  平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度
基底細胞癌 20 21 23 22 23
ボーエン病・有棘細胞癌 23 25 34 50 45
乳房外パジェット病 8 10 9 9 12
悪性黒色腫 18 14 43 124 147
隆起性皮膚線維肉腫 1 2 3 6 1
死亡患者数 3 3 3 3 4

脱毛症(令和元年度)

平成28年度より難治性・急速進行性の円形脱毛症にステロイドパルス療法を施行している。今年度は35名に施行し、良好な成績が得られている。

自己免疫性水疱症(天疱瘡、水疱性類天疱瘡など)(令和元年度)

令和元年度入院患者数は天疱瘡1名、水疱性類天疱瘡14名である。難治例には大量免疫グロブリン静注療法や免疫抑制剤を併用し、全例を寛解に導くことができた。

膠原病・類縁疾患(令和元年度)

令和元年度入院患者数は1名。治療はステロイド全身投与を主体とし、症例に応じて免疫抑制剤、抗ウイルス剤、免疫グロブリンを併用した。