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検脈のすすめ

 皆さんは、ご自身の脈を数えることができますか?
 検脈(脈拍触診)とは、皮下に触れる動脈の拍動を感じ、観察することです。額、首、手首、足の付け根、足背部などは血管が皮膚表面に近いところを走っているので、こういった場所に指をあてると「トン、トン、トン」と拍動を感じることができます。
 もう少し具体的にお話ししましょう。検脈には普通、左手首の動脈を使います。まず、左手首を外側に回して手のひらを返して上向きにします。そして、手首を少し曲げて、手首のシワを確認しましょう。右手を左手首のシワの位置に薬指がくるように、人差し指、中指、薬指の3本を当てます。左親指の付け根の骨の内側で、脈がよく触れるところを見つけてください。この時、指先を少し立てると脈がわかりやすいでしょう。15秒くらい脈拍を触れて、間隔が規則的かどうか、確かめてください。不規則かなと思ったら、さらに1分から2分程度続けてください。
 「トン、トン、トン」と規則正しく脈が触れれば、まず心配はありません。しかし、「トン、…、トトッ、…、トトン、トッ、トン」という具合に乱れていたら要注意です。「心房細動」という不整脈が隠れているかもしれません。一度、心電図検査を受けてください。
 なぜ「心房細動」を見つけることが大事なのでしょう? それは、心房細動があると脳梗塞になりやすいからです。心臓と脳には密接な関係があり、心臓内に生じた血栓(血の塊)が脳の血管に流れ込み、心原性脳塞栓症という重症の脳梗塞の原因となります。
 心房細動を持つ人が必ず、脳梗塞を起こすわけではありませんが、心臓の働きが衰えるにつれ、高血圧や糖尿病を合併している場合、さらに年齢を重ねるにつれ脳梗塞は起こりやすくなります。心房細動だとわかれば、今は良い薬(抗凝固薬)が沢山あり脳梗塞を予防することができます。
 脳梗塞にならないために、定期的にご自身の脈をチェックしてみることをお勧めします。

(平野 照之:杏林大学医学部脳卒中医学・教授)

杏林大学新聞 第17号より抜粋
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