脳卒中科概要・特色

診療科長からみなさまへ 診療科長からみなさまへ

診療科長/教授 平野 照之 診療科長/教授
平野 照之

専門診療チームで24時間の備え

脳卒中科は、脳卒中診療に特化した診療科です。脳卒中センターを診療拠点とし、さまざまな専門知識を有する専門医8人で診療を行っています。 365日24時間体制で脳卒中救急対応依頼に応需し、虚血性脳血管障害に対する急性血行再建療法、出血性脳血管障害に対する内科治療・外科治療、さらに様々な脳血管疾患に対する精査・治療を行っています。

当診療科の特色

脳卒中は、脳へ血液を送る血管が詰まったり破れたりして生じますが、多くの場合、高血圧や糖尿病などの全身病、心臓や腎臓の病気も合併しています。一人の患者さんが複数の病気をもっているため、それらを治療する診療科も複数必要であることが一般的です。一方、脳卒中の治療については、神経内科、脳神経外科それぞれ得意分野があります。そこで当科は脳神経外科、神経内科がそれぞれの専門性を統合し、包括的脳卒中センターとして診療しているのが当科の大きな特色です。

脳卒中センターを退院された患者さんや、近隣の先⽣⽅からのご相談に専門家としてお応えするため、脳卒中科外来を開設しています。いずれの外来担当医も脳卒中全般の診療に精通しています。

取り扱っている主な疾患

急性期脳卒中の治療全般、慢性期脳卒中の予防的治療

診療体制

外来は、毎日、午前1〜2名の医師が脳卒中全般の診療を行っています。特殊外来として、頸動脈外来(地域連携室経由・予約制)を設けています。
病棟は、脳卒中科の医員・専攻医をリーダーとする診療チームをコンサルタントがサポートする体制で診療にあたっています。

フロアガイド

先進的な医療への取組みに
ついて

脳梗塞の急性期治療では、灌流画像を用いた組織評価に基づいて適応を判断し、単に発症から時間経過していても適切な治療を行える体制を整えています。新規治療法の開発治験・医師主導試験(脳梗塞に対する骨髄幹細胞治療、重症脳梗塞にたいする脳浮腫抑制薬の開発、活性型XI因子阻害薬の開発、活性型VII因子による脳出血治療、新規血栓溶解薬の開発、など)に参加しています。院内発症脳卒中(FAST-DANプロジェクト)、がん関連脳卒中に対する治療研究に取り組んでいます。

先進的な医療への取組み