研修終了後の進路

Ⅰ 学位取得・留学コース

日本産科婦人科学会専門医を取得した後、大学院に入学し、産婦人科各領域の研究グループに所属して専門知識・技術を学びながら、医学博士学位取得を目指します。また、希望者には留学のための指導と支援を行います。

現在の大学院生は2名で、最近の大学院生の研究テーマは以下の通りです

  • 子宮内膜症の癌化に関連する新たなバイオマーカーの探索
  • メラトニンの子宮体癌細胞に及ぼす影響
  • 分枝鎖アミノ酸が、子宮脱落膜からのインスリン様成長因子結合タンパク分泌に与える影響
  • 低酸素環境が子宮脱落膜の Pregnancy associated plasma proteinA(PAPPA)分泌に与える影響

Ⅱ サブスペシャリティー専門医養成コース

産婦人科専門医試験は杏林に所属して受験し、その後婦人科腫瘍・周産期医学・生殖医療・超音波断層法・内視鏡手術等のサブスペシャリティー専門医取得を目指します。各サブスペシャリティー領域の指導医の下で杏林もしくは関連専門医研修施設で研修を行います。当院でのサブスペシャリティー資格取得者と取得を目指す医師の状況は以下の通りです(平成30年4月現在)。

  • 婦人科腫瘍専門医5名、研修中2名
  • 周産期専門医3名、研修中3名
  • 超音波専門医1名、研修中1名
  • 遺伝専門医3名、研修中1名
  • 細胞診専門医3名、研修中1名

このコースは他大学との連携事業プログラムと重複し、希望のある者は他大学病院での研修も可能です。

Ⅲ 産婦人科臨床指導医養成コース

中核病院の部長など、産婦人科診療の担い手を養成するコースです。杏林において1~2年間周産期医学、婦人科腫瘍、生殖内分泌の領域を万遍なく研修し、その後関連研修施設にて更に臨床の研鑽を積みながら指導医の資格を取得し、若手医師の指導にあたります。