腎・透析センター概要・特色

診療科長からみなさまへ 診療科長からみなさまへ

腎・透析センター長/教授 要 伸也 腎・透析センター長/教授
要 伸也

あらゆる血液浄化療法に対応します

当センターは中央診療部門のひとつで、血液透析(HD)を中心にあらゆる血液浄化療法に対応しています。腹膜透析(CAPD)も積極的に行つています。透析導入だけでなく、維持透析患者の合併症や、全身疾患に対するアフェレーシス療法も行っています。

他科との連携、チーム医療を行うことにより、患者さんが安心して治療を受けられ、質の高い医療を提供できるように努力しています。

また、当院の理念に基づき、患者さんの立場に立ったこころのかよう医療を提供します。

当診療科の特色

センター内に、透析ベッド26床(うち個室4床、1室は陰圧室)、アフェレーシス1床を有し、腎不全に対する血液透析(HD)を中心に、血漿交換、アフェレーシスなどあらゆる血液浄化療法に対応できるようつねに体制を整えています。入院透析の原因は多岐に及び、透析導入や維持透析患者の他疾患治療目的以外では、心不全などの心血管合併症、肺炎、シャントトラブルが多くなっています。腹膜透析(CAPD)の導入および外来PD患者の管理・指導も積極的に行っています。なお、当施設は、日本透析医学会の教育認定施設に指定されており、地域の基幹透析施設のひとつです。研修の受け入れなどの教育・啓発活動も盛んです。

【CAPD外来】担当看護師とともに患者1名につき1時間かけ、きめの細かい診察を心がけています。

【個別腎臓教室外来】当センター看護師による個別の外来枠を設け、保存期腎不全患者に対するCKD指導やHDoPD選択の説明を1時間枠で行っています。この際、教育用ビデオを活用し、透析中の患者の見学も行いながら、患者様にあった腎代替療法選択ができるよう努めています。

取り扱っている主な疾患

おもな治療対象は、慢性ないし急性の腎不全であり、前者には糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、高血圧性腎硬化症、多発性嚢胞腎など、後者にはショック、腎毒性薬剤、急性腎炎症候群などの様々な腎疾患が含まれます。また、全身性エリテマトーデスをはじめとする種々の重症自己免疫疾患、難治性ネフローゼなどが血漿交換、アフェレーシス療法の対象となります。

診療体制

2名の専門医スタッフのほか、腎臓・リウマチ膠原病内科医師が毎日当番制で透析を担当しています。また、透析認定看護師、透析療法技術認定士など有資格コメディカルが多数おり、血液透析をはじめあらゆる血液浄化療法にチームとして対応できる体制が整っています。高度救命救急センターや集中治療室における持続的血液浄化療法、血液透析もサポートしています。

フロアガイド

先進的な医療への取組みに
ついて

腎不全以外にも、難治性ネフローゼに対するLDL吸着、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患に対する免疫吸着や二重濾過膜プラズマフェレーシス、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎などに対する白血球・顆粒球除去、など難病疾患に対する各種アフェレーシス療法を施行しています。先進医療として、「閉塞性動脈硬化症に対する直接的LDL吸着の効果」を検証する研究に参加しています。その他、さまざまな臨床研究が行われています。

先進的な医療への取組み